第144話 呼び出し

「斗真……ごめん、ちょっといい?」

「ん?、どうした?」


 斗真は風呂に入る前に着ていたシャツを脱ごうとしていたが、外から瑠衣が名前を読んできた。

 なので、斗真は急いで着ていたシャツのボタンを留める。


「……瑠衣、どうしたんだ?」

 斗真はすぐに扉を開け、脱衣所兼洗面所から出てきた。


「うん、パパが家族会議するって……」

「家族会議?、どうしてまた急に」


 斗真には家族会議をやる意味が分からなかったが、瑠衣の様子から察するにかなり内容は重要で、深刻そうだと言う事は理解出来た。


「……皆、居るのか?」

「もう全員居るよ、後は私達だけ……」

「そうか……じゃあ行くか」

「…うん」


 そして、二人は重い足取りでリビングへと向かった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る