第143話 締め付け
「ただいま~」
「あ、おかえりなさい」
「あぁ……あれ?、母さん達は?」
斗真が出迎えてくれた瑠衣に聞くと、彼女は暗い表情を見せる。
「どうした?」
「今は瑠愛姉と話してるよ」
「……そうか」
その言葉を聞くと斗真の心は締め付けられる。
「斗真、どうしたの?」
「何でもない……悪い、俺、風呂入ってくる」
「……斗真?」
そして斗真は何も言わずに風呂場へと向かって行った。
「……瑠衣」
「あ、パパ」
斗真と入れ違いに父親が二階から降りてきた。
「…今、斗真君が帰ってきたよね?」
「うん、そうだけど」
「じゃあ、すぐにリビングに呼んでくれ」
「え?」
「第一回 家族会議だ」
父親は今まで見たことも無いくらいに恐ろしく鬼の様な顔をしていた。
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