第141話 両親

「パパ、ママ~」

「ん?、どうしたんだ瑠衣」

「瑠衣ちゃん、どうかしたの?」


 瑠衣は瑠愛の様子が変だと言う事を親達に伝えた。


「……瑠愛が」

「うん」

「気になるけど、年頃の女の子だし、変に深堀りして、聞くのもねぇ~」

「サチ、僕も同意見だよ」


 両親はどうやら、年頃の女の子……つまりそういう事で悩んでいるだと察した。


「で、でも、義兄さん帰ってきてないし、今瑠愛姉と話せるのは二人しか……居なくて」

 瑠衣は落ち込んでいた。


 そんな娘の顔を見た、両親は互いをチラッと見る。


「……そこまで言われちゃったら……ね」

「そうだね、サチ、ここまで言われたら父としても漢しても断れないな」

「ふふっ、じゃあ?」


「パパ、頑張っちゃうぞ!」

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