第139話 予想

 夕食を終え、店を出た後……。


「また今度教えろよ!」

「お願いね~」

 二人は手を振ってそんな事を言ってくる。


 だから、斗真はそれに対してしっかりと答える。


「絶対に話せねぇーからな!!!」


 そう言い張って、斗真は二人と別方向へと歩いて行った。


「……あれって何日持つと思う?」

「……もって二日ね」


 斗真には聞こえない声で二人は話し、笑った。


 ◎◎◎


 そして、一人暗い夜道。

(はぁ~本当に疲れたぁ……アイツらマジで……)

 斗真は暗い帰り道の中、大きな溜息を漏らした。


 だが、その煽りに嫌な気分はしない。

 恐らく、純粋にアイツらと居るのが一番、落ち着くんだろう。


(仕方ないから……今度、話してやるか)


 幼馴染みの予想は当たりそうだ。


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