第138話 煽る幼馴染み

「そんなこんなで色々あってな……その後にもかくかくしかじかあって、気が付いてたら付き合う事になってたんだよ」


 初めて会った時のエピソードだけを話し、それ以降は適当にまとめた。


「最後雑すぎじゃね?」

「仕方ないだろ、その後の出来事とか、付き合うキッカケとか、全部話したら、日を跨ぐぞ?」

「「はぁー!!」」


 二人は残念そうだった。


「お前らな……顔に出し過ぎなんだよ!」


 斗真はお怒りだ。


「怒るな怒るな、ほんと気が短いな、お前は!」

「何だと!」

「そういう所よ、斗真?」


 二人は斗真を煽る、しかも、いい笑顔で。


「てめぇら……もう話せねぇーからな!!」

「「おい待て、それは困る!」」


 二人は揃って否定した。


「……お前らな」

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