第129話 繰り返す

「お前ふざけんなよ」


 斗真の顔は怒りに満ちていた。


「違っ…こ、これは…」


「何が違ぇーんだよ!」


「と、斗真…違うの…私は……」


「何も聞きたくねぇーよ!!、お前の言葉は信用出来ない!!、浮気してた奴の言葉なんて信じられる訳ねぇーだろ!」


 斗真は止まらない。


 そんな斗真を幼馴染み達は何も言わずに見ていた。


「…なるんじゃなかった」


「え?」


「……お前なんて好きにならなきゃよかったよ!……今日で俺達の関係も終わりだな!」


「そ、それって……」


「あぁ、お別れだよ……浮気する様な奴と付き合えない……瑠愛…だからもう俺に関わるな」


 その言葉を聞いた瞬間、瑠愛は崩れ落ちた。


「………」


 斗真は何も言わずに生徒会室を出て行った。

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