第128話 怒り

 瑠斗は包め隠さず、ストレートに真実を伝えてきた。

 その瞳は真剣な眼差しで、声色も少し震えていて暗い。


 だが、斗真にとってそんな事はどうでもよかった。

 瑠愛と瑠斗の関係がハッキリ聞けて良かったとは思うが、瑠斗の言った関係性には納得出来なかった。


 怒りが込み上げてくる

「て事は……」

「斗真?」

「どうした?」


 体は怒りで震えだし、瞳も血走り始める。

 その様子の変化に幼馴染み達が違和感を持つ。

 瑠愛も斗真の怒りに気がついた様だった。

 だが、瑠斗は気が付かない。


「なぁ瑠愛…お前は…」

「斗真、あ、あのー」

 瑠愛は何かを言うとしていた……だが斗真には届かない。


「こ……この…浮……気……浮気者が!!!!」


 斗真は怒鳴り声を上げた。

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