第124話 言い争い

 斗真は二人に手を引かれ、無理やり歩かされていた。


「ちょ!、お前ら、急にどうしたよ?」

 斗真はこの状況に焦っている。


「は?、決まってんだろ、今から生徒会室に殴り込みに行くんだよ!」

「えぇ、さっきは不発だったから、今回は確実に決めるわ!」

「バカか!、お前ら!」


 三人は歩きながら言い争いを始める。


「馬鹿はアンタよ!」

「は?、何言っ──」

「余気魅の言う通り、馬鹿はお前だ」

「意味がわかんねぇーよ!」


 斗真は二人の言葉の意味が理解出来ない。

 しかも、三人とも興奮しているせいで、会話が成立していない。


「だから、彼女が浮気してんのか、してないのかを──」

「これから、三人で──」


「「確認しに行くんだよ!」」


「……は?」

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