第122話 崩壊

「お前、もう勝ち目ないな」

「それな~諦めなよ」

「お前らな!、そうじゃなくて何か励ましの言葉とか、何か気を遣った言葉とか言えないのかよ!」


 あの役職を聞いた後から、聡と余気魅は斗真に対して意地悪をしていた。


「しかも聞いた話によると副会長って成績も良いらしいじゃん」

「グッ!」

「それに爽やか系イケメンなんでしょ?、好感度高いなぁ~」

「ウッ!」

「「これは勝ち目ないな~」」

「グフッ!」


 斗真のメンタルはズタボロにされた。


 そして、その場に崩れる。


「……アハハ」

 斗真は壊れ、笑い始めた。


「「あぁ~壊れたわ」」


 幼馴染み二人はその姿に呆れてしまった。


「格好良いとこ見せろよ、マジで」

「なんでガツンと言い返せないかな~」

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