第120話 捜索

 斗真達、三人は三年棟にやってきた。

 時間は下校時間という事もあり、生徒達は教室から出てきていて、帰ろうとしていた。


「どこにいるんだ?」

「人多くて分からないわね」

「てか、そもそも、どいつか分かるか?」

「顔は見たから、分かるけど、今は見当たらないな」


 三人はキョロキョロしながら、三年の教室、廊下を歩いた。


「まだ見つからないのか?」

「全然見つからな」

「マジかー」


(てか、瑠愛の姿も見てないんだよな……どこ行ったんだろ?)


 三人は無言で廊下の端に寄っていた。


「ミスったな」

「えぇ、私とした事が…斗真みたいに無計画で動くなんて……」

「おい!」


 三人は揉め始めた。


 その争いを見た、ある生徒が急いでこちらに向かってきた。

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