「…てな訳で、あの噂について何か知らないか？」

　斗真は少し暗い内容の質問を問いた。

「あの噂かぁ～、何だったかな…確か一年から広まったと思うんだけど……」

　聡は腕を組み、うーんと唸りながら、噂の事について思い出していた。

「そっかー、余気魅はどうだ？」

　斗真は余気魅に聞いた。

　急に声を掛けられた余気魅は一瞬、ビクってした後にすぐに思い出し始めた。

「うーん……確かね～あの噂は……」

「あの噂は？」

　余気魅は何かを知ってそうだった。

「あ！、思い出した！」

「ほんとか？」

「えぇ、あの噂は私が広めたのよ！、あの一年を使ってね」

「成程な！………ん？、ちょっと待て？、お前が広めたの？」

「うん」

　その瞬間、頭が真っ白になった。

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