　瑠衣は興味津々だ。

「ねぇ、その人ってどんな人なの？」

「え？、えっと……」

　斗真は答えられない。

　理由は付き合っている彼女が瑠愛だからだ。

（バレたら……間違いなく色んな意味で終わる……そ、それだけは避けないと！）

　そして、瑠衣からの質問が始まる。

「年上？、年下？」

「年上」

「可愛い系？、綺麗系？」

「綺麗系」

「賢い？、馬鹿？」

「めっちゃ賢い」

「優しい？、厳しい？」

「優しいよ」

　一問一答形式の質問を答え続ける。

「変態？、純粋？」

「多分、純粋だと思う」

　質問が一通り終わると、ため息を漏らした。

「その人、面白くないね」

「え？」

　そう言うと瑠衣はそっぽを向いた。

「私の方が面白い女なのに……」

　結構なパワーワードを呟いた。

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