第101話 軽いけど重い

「納得したの?」

「うん」


「写真は?、なんだったの?」

「えーとね、斗真と先輩が下校してる所を盗撮したんだって……先輩切れてたよ~最悪~って」

「へぇ~」


(ぶっ飛ばすか)

 秒で決心した。


「てか、余気魅の後ろ姿なら分かるんじゃ?」

「えっと混乱してて、ちゃんと写真見てなかっから、気づかなかった」

「は?」


(いや見ろよ、そしたら、あんな事にならなかったかも知れないだろ!)


 斗真はキレる。


 そのせいであの疑問が口から出てきた。


「てか、なんで噂で俺がお前を振ったことになってんだよ、逆だろ!」

「は?、なに急に私、そんなの噂知らないよ?」


「嘘つくな」

「嘘じゃない、信じて!」

「……」

 瑠衣の否定の強さに斗真は黙ってしまった。

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