第91話 決意

「え?、それって………」

 瑠衣は斗真のド直球の質問に驚いていた。


 そんな、瑠衣を見て、斗真は申し訳ない気持ちになる、だが斗真は止まらない。

「別にそれを聞いてどうこうしようとは思ってない……でも、理由くらいは知りたいんだ」


 斗真は頭を下げてお願いした。


(そこまでまして聞いたの?、自分が振られた理由だよ、嫌じゃないの?)


 瑠衣には理解出来なかった。


「瑠衣……頼む」


 斗真は追い討ちをかけるように呟いた。


 その追い討ちが瑠衣の心に響く。


(……そこまで…か、でも、さすがにここまでされたら、私も応えないと、いけないな!)


 瑠衣は口をゆっくりと開く。


「教えて上げるよ、私が斗真を振った理由を……」


 場の空気は重くなっていく。

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