　なんでこうなってしまったんだろう。

（なんで、お義父さんが俺の部屋にいんだよ！）

　斗真達は家に帰ってくるなり、瑠愛はお風呂に直行、瑠衣はリビングで母と話している。

　そして、特に用のない斗真は部屋に帰ってくると、そこにはかなりいい筋肉を持ち上裸でプロテインを飲んでるお義父さんの姿があった。

「お、お義父さん……」

「おかえり、斗真くん」

「……ただいまです」

　斗真は引き攣った笑みを見せる。

　だが、義父は気にしない。

「それより、斗真くん……娘の為に頑張ってくれたそうじゃないか」

「え？」

「ありがとう、私からもお礼を言わせてくれ」

「……」

　斗真はその時、初めて見た義父の顔に驚いた。

（何だよ、めっちゃカッコイイじゃねか）

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