第84話 照れ

 パフェを聡の奢りで食べ、解散した、帰り道。


 斗真と瑠愛、瑠衣の三人は横に並んで歩いていた。


「義兄さん、助けてくれてありがとう」

「え?、いや、別に」


 歩いている時、瑠衣がお礼を伝えてきた。


 その言葉を聞いた斗真は頬を赤らめる。


「あれれぇ~斗真、照れてるのー?」

「べっ、別に照れてねぇーよ!!!」


 瑠愛は斗真を揶揄う。

 それに対して、斗真はうわずった声で否定する。

 隠さなくても恥ずかしがっているのはバレバレだ。


「あ、義兄さん、照れてる~」

「だから、照れてないって!」

「「嘘だぁ~」」


 瑠愛と瑠衣ほ真っ赤に染まった斗真の頬をつんつんと啄く。


(恥ずいけど、なんかいいな、これ!)


 斗真はこの雰囲気がイイなと思ってしまった。

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