第82話 守れた者

「うわぁ~痛そー」


 顔面に強烈な一撃を喰らった親玉は大量の鼻血を流し、歯が何本か砕けていた。

 先程までイキリ、威張っていた奴とは思えない程に悲惨な姿になっている。


「瑠衣と斗真に集中しちゃって、自分の身を守ること悪れちゃったね……」

「あ、あぁ……」


 斗真は目の前の光景を恐怖を感じた。


 そこに聡と夜気魅が近寄ってきた。


「「よっと!」」


 聡と余気魅は瀕死状態の斗真の腕を掴み肩に掛け、立ち上がらせる。


 そして、三人は同じ方向に視線を向けた。


「……義妹瑠衣、守れたな」

「…あぁ」


 ○○○


「おい、お前達、ここで何をしている!」


 この後、この四階倉庫には瑠愛が連れてきた先生方がやって来た。


 そして斗真達は校長室へと連れていかれた。

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