第71話 辛さと連絡

「じゃ、すぐに行きましょ!」

「焦るな!」

「で、でも……」

「さっきまで大声を上げながら、瑠衣を探してたんだぞ、さすがにこれ以上声を上げれば、ストーカー共に感ずかれる」

「じゃあ、どうしたらいいの?」


 瑠愛は今にも吐き出しそうで苦しそうだった。


 やはり、妹が心配で仕方がないんだろう……こればかりは仕方がない……というより斗真はこれ以上、彼女の辛い顔を見たくはなかった。


 だから、斗真はある提案をした。


「瑠愛はここで待ってて……あとを頼む」

「え?、斗真!」


 そう言い残して、斗真は教室を飛び出した。


 そして、すぐにスマホを取り出して、幼馴染みのグループに通信を繋いだ。


「……集合、めっちゃ楽しい事するぞ、お前ら」

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