「斗真、瑠衣いた？」

　瑠愛が戻ってきた。

　その彼女の顔は完全に青ざめていて、今にも倒れそうだ。

「いや、でもちょっと前までこの教室にいたのは間違いないな」

「え？、なんで分かるの？」

「コレだよ」

　そう言って斗真は瑠衣のスマホを見せた。

　そのスマホを見た瑠愛は驚いた表情を見せた。

「……瑠衣のスマホ」

「あぁ、そうだ」

「で、でもそれがなんだって言うの？」

　瑠愛には理解が出来ていなかった。

「瑠衣は教えてくれたんだよ」

「え？、何を……」

「コレだよ」

「は？、これどういう事？」

　斗真は瑠衣にスマホに来ていたメッセージを見せた。

「これって……」

「あぁ」

　一瞬の沈黙、そして──。

「瑠衣はまだこの階にいる」

　メッセージ内容……【四】

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