第69話 スマホ

「瑠衣!」


 斗真は教室の扉を勢いよく開けた。


「瑠衣、どこだ!」


 斗真は廊下を走り回り、二年棟の教室を一つ残らずくまなく捜索した。


「クソっ、アイツどこに行ったんだよ……」


 斗真の体は震えていた、それに胸が締め付けられて、反吐を吐きそうになる。


「瑠衣……どこに……」

 ん?、何だ、アレ?

 廊下から、視界に飛び込んで来た物だ、物体……間違いない、あのフォルムとサイズ、間違いなくスマホだ。


 ○○○○○


「間違いない、これは瑠衣のスマホだ」


 斗真は瑠衣のスマホをに手に取った。


「ん?、何だこれ?」


 画面を見た瞬間にスマホの画面に一通のメッセージが届いていた。


「へぇ~なるほどな」


 斗真はそのメッセージを見た瞬間、ニヤリと笑った。

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