第68話 理由

「おい一体どういう意味だ?」

「瑠衣が瑠衣が…」


「瑠愛!、落ち着け!!」

「でも瑠衣が瑠衣が!!」

「今は落ち着け!!」


 斗真は瑠愛を怒鳴った。

 あまり、彼女を怒鳴るという行為はしたくなかったが、今回は仕方がない。


 でも、そのおかげで瑠愛は冷静になってくれたそうだ。


「ご、ごめん、私……」

「いや、それよりさっきの意味を教えてくれ」

「えぇ」


 瑠愛は瑠衣の秘密を話した。


「瑠衣は一ヶ月前にストーカー被害にあったの、しかも、そのストーカーはうちの生徒……」

「は?」

「まだこの学校にいるのストーカーが……しかも三人」

「さ、三人も?」

「えぇ、だからもしその先輩の誘いが嘘だったら」

「!」


 斗真は学年棟に向かって走り出していた。


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