第63話 勢い
キーンコーンカーンコーン!
授業開始のチャイムが鳴り響く。
バァン!
そのチャイムと同時に斗真は教室の扉を開く。
「お、遅れました!!」
斗真は腹の底から大声を出して、謝罪した。
その大声に教室にいる人、全員の視線が集まり、ちょっと斗真の事を引いていた。
先生も鳩が豆鉄砲を喰らったような阿呆な顔をしている、そして幼馴染みの二人も「何やってんだ、バカ」と呟いているし、共感羞恥心のせいで恥ずかしがっていた。
「そ、そうか、なら仕方ない?…か?」
「はい!!、申し訳ありません!、すぐに授業の準備しますね、あ!、遅れても俺は全然ついていけますので始めちゃって下さい!」
「あ、あぁ……」
斗真は勢いだけでこの場を乗りきった。
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