第60話 解放と今?

 昼休みも終盤に差し掛かり、生徒達がぞろぞろと教室に戻ってきた。


 既に教室にいた瑠衣は机に顔を伏せていて、ぐっすりと寝ていた。

 昼ご飯は食べていない、食欲よりも睡魔の方が勝っていたので、この昼休みの時間まるまる睡眠に使用していた。


(うるさくなってきたな、寝たいんだから、静かにしてよ)


 教室にいる生徒の数が増えていくと教室も自然と騒がしくなっていく。

 そのせいで瑠衣の気持ち良かった睡眠も妨げられ始める。


(…うぅぅぅ)


 瑠衣小さな唸り声を上げる。

 そして、伏せていた体を起こし、椅子に座りながら思いっきり体を伸ばす。


「んん~はぁ~」

 伸ばしきると全身がスッキリした。


「よし、行くか」

 瑠衣は席を立ち、教室を出て行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る