第59話 約束とからかい

「ねぇ、帰りに生徒会室に来てくれない?」

「え?、なんで?」

「なんでって?、一緒に帰りたいから待ってて欲しいの!」

「はぁ~」


 瑠愛は頬を赤らめて恥ずかしそうに呟いた。


 斗真はいつもとは違う瑠愛のギャップにやられ、思いっきりニヤけてしまった。


「斗真、キモイよ?」

「ひどいな!」


 瑠愛は相変わらず、ストレートに言ってくてくれる。


 ドMではないが、このストレートな言葉は安心するし、それに心地いい。


 そして、斗真とは一段といいニヤケ顔を見せる。


「お前のそういう所、マジで好きだわ!」

「え?、何急に……ちょっとキモイよ?」

「酷すぎんだろ!」

「アハハ、冗談だよ!、嘘嘘、嬉しかったよ」


 その後も、瑠愛は斗真をからかい続けた。

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