第58話 見抜かれている考え

 午前の授業が終わった昼休み。


 斗真も瑠愛と一緒に生徒会室で食事をしていた。


「斗真、どうしたさっきからずっとプルプルしてるけど?」

「え?、あぁ~ちょっと色々とあって……」

「ふーん」


(言える訳ねぇーだろ!、幼馴染み二人を煽って羽交い締めを二度も喰らったなんて、さすがに阿呆過ぎるし、昨日の夜、失言の事で反省したのに全く反省してないって思われちゃうだろ、それは、それだけは駄目なやつだ!)


(さては……コイツはまた友達を煽ったな、様子を見るに結構なお仕置きを喰らったポイし、まぁいいかな、てか……隠さなきゃっていう焦りが見え見えなのよね~コイツ、まぁそこが面白いんだけど)


 斗真の考えは全て瑠愛に見抜かれていた。

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