第40話 納得出来ない

「違うんだ…こ、これは……」

「何が違うのよ、思いっきり出してるじゃない!」

「いや、違うんだって!」


 玄関で騒ぐ瑠衣、それを宥める為に説得をする斗真、そしてそこに乱入者が──。


「騒がしいぞ、瑠衣」

「だって!」

「瑠衣、我慢しなさい……これは可愛い方だ、今後もっと逞しいのを見る事になるんだしな」


(何言ってんだ、思いっきりセクハラじゃねぇか)


「で、でも……」


 義父の言葉に納得出来ていない様子の瑠衣、当たり前だ。


「斗真君もだ」

「えっ?」

「男なら常に自信を持って逞しくなりなさい」

「は?」


 意味深すぎる言葉だった。


(このジジイ何だよ!)


「てか、早く服着てきなさいよ!」

「は、はい!」


 斗真は自室に全力で走って行った。

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