第39話 最悪なタイミング
斗真は幸せそうな表情で風呂場から出てきた。
「おっ、斗真君じゃないか」
「……えっ!?」
風呂場から出ると聞こえてきたのは家族の中で一番関わりたくない人よ声。
「お、義父さん……な、なんで」
「何でって手を洗いに来たんだよ」
「そ、そうなんですか」
斗真の表情は一瞬で崩れ、絶望の顔だった。
「というより、君のはソレは何とも可愛らしいね」
なんて堂々としたセクハラなんだ。
ある意味、尊敬する。
「失礼します!!」
「おっと!」
気分悪くなった、斗真は義父を押し退けて、洗面所を出て行った。
その次の瞬間──玄関の扉が開く。
「ただいま……えっ!?」
「……る、瑠衣」
数秒の沈黙、そして──。
「……きゃあああ!」
瑠衣は悲鳴を上げた。
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