第34話 寂しい帰宅路【1人目】

(痛てぇ~)


 斗真達は余気魅の質問に真剣に答えた筈なの、あまり納得いく解では無かったらしく、逆に怒りを買ってしまい、めちゃくちゃボコられてしまった。


(男の好みが知りたいって言ったから、教えてやったのにボコりやがって)


 斗真は余気魅にダメージを受けた、首筋と肩の痛みが続き、そこを擦りながら帰宅路を歩いていた。


 帰宅路はもう真っ暗だ。

 道を歩いているのは駅の方から帰ってきた会社員と同じ学校に通う生徒たち、歩いている生徒達のほとんどは集団で下校していた、その光景を見て斗真は羨ましいと思ってしまった。


(聡も余気魅は委員会……瑠愛も生徒会があって、あの瑠衣も部活か…俺も何か始めようかな)


 斗真は皆と帰りたかった。

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