第28話 衝撃

「何だったんだよ?」

「お前、何やってんだよ」

「は?」


 斗真が視線を前に向けると、そこにはおにぎりが入った袋を持ち、片手に缶コーヒーを装備している聡の姿があった。


「買い終わったのか?」

「おう、てかお前何してんだよ?」

「な、何って?」

「今話してたの一年の瑠衣だろ」

「そうだけど」

「アイツと関わるのはやめろ、痛い目みるぞ?」


 聡は冷たい声で呟いた。


 斗真は聡のその言葉が妙に気になった。


「痛い目?」

「あの子、凄く男遊びが酷いらしくてな、色々と問題になっててよ……それに十股してるっていう噂があるし、実際かなりの悪女だから、あまり関わるなよ」

「……」


(アイツ、そんなに酷くなったのか)


 斗真はその真実に悲しくなった。

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