第22話 授業
「この公式はこの様に使うのであって──」
授業が始まり、校舎中からは憂鬱な雰囲気が放たれていた。
(あの武勇伝がチラついて集中出来ない……どうしてくれんだよ、ただでさえ、瑠愛と瑠衣の事で悩んでるのに親まであぁとか、耐えられないって……)
斗真はため息を吐いた。
吐いたため息の大きさで斗真が抱えている不満とストレスの重さが分かる。
「おい、聞いてるか?」
「……」
「斗真!!」
「何すか?」
「何すかじゃない、どこ見てんだ!」
「外ですよ」
「…外か、て事は授業の内容は理解出来てるんだよな……よし、この問題解いてみろ」
「35ですよ」
「……正解だ」
(はぁー家族問題もこんくらい簡単だったらな)
ちなみに言うと斗真は天才だ。
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