　キーンコーンカーンコーン！

「授業終わったぁ～」

　チャイムがなり、一気に解放感に包まれる。

　斗真を含めた生徒達は授業が終わるとすぐに教室を出て行った。

「今日は何買おうかなぁ」

「うーん、パンは飽きたしなぁ～」

　目的地は学校の一階に設置されている購買部、そこは学校中の生徒が集まり、休み時間の度に生徒達で賑わう、憩いの場所。

「それにしてもお前、よくあの問題解けたな、結構むずかったろ？」

「別にあんな問題難しくねぇーよ」

「はぁーお前勉強とかは完璧なのに何で恋愛はヘタレで意気地無しなんだろうな……」

「それ言う必要あるか？」

　親友ははぁーと呆れの溜め息を吐いた。

（俺そんなにヘタレで意気地無しか？）

　斗真は不安になった。

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