第18話 不満とセクハラ?

「本当に疲れた……」

 斗真の顔は朝から暗かった。

 その表情を見るに余程のストレスと不満が溜まっているという事が窺える。


(あのクソジジイ!、朝から変な武勇伝で語りやがって、別にお前の話には興味ねぇんだよ!、何が私の若い子頃は巷で有名なプレイボーイだ、いい歳なのに何言ってんだ!)


 瑠愛と瑠衣のお父さんはヤバい方向でぶっ飛んでいた。


(あの話を毎日聞くことになるのか…マジでやめて欲しいよ…それに一々母さんとの営みの話なんて聞きたくねぇーよ!、てか何で俺に報告してくんだよ、新手のセクハラかよ!)


 もう一人ではこの不満を抑え込めなかった。


「はぁ~学校行ったら皆に相談しよう」

 斗真は重い足取りで通学路を歩いて行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る