第17話 朝食と義父

「……はぁ~」

「斗真君、どうしたんだ?」

「えっ!?」


 斗真が朝食を食べているとリビングに入ってきた義父が声を掛けてきた。


「あぁ、義父様ですか」

「ハッハッ義父様なんて固い言い方はやめてくれ、私はもう斗真君の父親なんだから、遠慮せずに父さんって呼んでくれていいんだぞ」

「はぁ」


 斗真は義父が苦手だった。


(いい人なんだけど、謎に抵抗あるんだよな、何か近寄っちゃ行けない雰囲気っていうか…気軽に話しちゃいけない感じ)


 斗真は不自然に義父から距離をとった。


「そう言えば、母さんは?」

「サチならまだ寝てるよ、昨夜はちょっとエンジョイしちゃったからね、アッハッハッ」

「あっ、そうですか」


(何言っとんじゃ!、クソジジイ!)

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