第14話 落ち着かない就寝【2人目】

「ご飯美味しかったなぁ~、風呂もいつも通り気持ちよかった……けど何か物足りないな」


 瑠愛の心は満たされていなかった。

 理由は色々とあるが、最も大きな影響は生活環境の変化、彼氏との関係が複雑な形になってしまったことだ。


「…スリルが欲しい…バレるかバレないかのギリギリのスリル……ハァハァ、極上のスリルが欲しいよ……斗真♡」


 瑠愛はハァハァと荒い息を漏らしながら、斗真のいる部屋側の壁を見た。

 その壁の向こう側からは自分を満たしてくれる男のスリル感と興奮させる男の温もりを感じた。


「ふふっ、明日からは学校もあるし、ドキドキしちゃうな…斗真、明日は私を楽しませてよね……待ってるから♡」


 瑠愛はそのまま眠りに落ちた。

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