第13話 落ち着かない就寝【1人目】

 夕食を食べ終え、風呂を上がった瑠衣は寝るためにベッドの寝転んていた。


(寝れない…いつもはすぐに寝れるのに)


 瑠衣の自慢はベッドに横になれば五分後には心地のいい夢の世界にいく事が出来るというものだ。


 だが、今日は寝つきが悪かった。


「やっぱり意識してんのかな?」


 瑠衣は呟きながら、斗真の部屋側の壁を見た。


 壁にはポスターやカレンダーも貼られておらず、棚や机も置いておらず、いつも冷たさを感じていた……でも今日、見た壁からは何故か温かさを感じた。


「……壁の向こう側にアイツが居るんだ…何してんだろ」


 瑠衣は壁の向こう側が気になってしかたがなかった、そのせいで心臓の音も大きくなっていく。


「……昔はよく電話してたな」

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