第9話 魔王はお姫様を捕まえた

 思わず口を付いてしまった


 その言葉に義兄は不適な笑みを漏らしている


 ハッキリ言って怖い。何されるんだろう


 「ねぇ、マリアベーテル俺を試しているの。そんな馬鹿な事を言って俺の理性を試している?」


 理性って、何?どういうこと。別に試したりしていないけど…


 段々、獲物を捕らえる様に近づく義兄から私は逃げ出した


 義兄はすかさず拘束呪文で私を縛ると抱き上げた


 「ふふ、マリアベーテルは余程お仕置きされたいんだね」


 「ち、違います」


 震えるウサギの様な私を獲物を捉えた狼の様な目で見ている義兄


 絶体絶命の大ピンチ


 無惨にも私は呆気なく義兄に囚われて


 「先に帰ります」


 と転移魔法で公爵家に連れて帰られると


 「何処にも行かせないから」


 ベッドに寝かされ義兄が私に覆い被さる


 逃げられない!


 「本当に俺様を嫌い?」


 「ええ、嫌いです」


 「じゃあ、もっと嫌いになろうか」


 「な、何言ってるの」


 慌てている私に義兄は何度も口付ける


 うっかり口を開けると舌が入って来た

 

 義兄の舌が口の中を蹂躙する


 手が私を弄ぶ、知らない間にドレスが脱がされていく


 義兄も自分の服を脱いでいく


 義兄の唇が頬から顎、首筋、胸にくると双方の頂にあるピンクの蕾を刺激する


 「ん、ふ…うあ…ん」


 自分の声とは思えない程、甘い声が漏れた


 「感じているの?マリアベーテル初めてなのに厭らしいね」


 義兄は段々下へ唇を舌を這わせていく


 その度に私は喘いでいる


 お腹の辺りがむずむずする感覚が全身を走る


 そして、義兄はとうとう私の恥ずかしい場所までやって来た


 口付けたり嘗めたりしている


 ピチャッ ピチャッ


 卑猥な音と自分の喘ぎ声を聞きながら興奮している自分がいる


 赤い熟れた芽を押したり摘まんだりしながら指を秘密の場所に挿入する


 最初は一本、段々本数を増やしながら、私の中を解していく


 「マリアベーテル感じてるの?俺の指を締め付けているよ」


 何を言われているのかわからない


 ただ全身を駆け巡る甘い痺れが私の意識を奪っていく


 「だ、だめ、お義兄様、止めて」


 「ふーん、お義兄様ねぇ、名前を呼ばないとイカせてあげないよ、ほら呼んで」


 身体がイキたいのにイケない事に限界を感じている私は


 「あ、アーネスト、お願いもう、イキたい」


 その言葉に満足した彼は指を中で器用に動かす


 その動きに合わせて私も絶頂を迎えた


 「ふふ、上手にイケたね」


 不適な笑みを浮かべながら、唇を重ねる


 甘い、蕩ける様な甘い味に酔いしれる


 そして、秘密の場所の蜜をたっぷりと塗り付けて義兄は己の分身を入り口に当てながらゆっくり入れて来た


 何だかぎしりと軋む様な感覚を覚えながら


 「ち、力を抜いてマリアベーテル」


 苦しそうに義兄が綺麗な顔を歪める


 「そ、そんなのわからない」


 段々押し進めて、最後にはグッと入った


 初めては痛かったけど、それと同時に嬉しい気持ちでいっぱいだった


 暫くはじっとしていた義兄は


 「少し動くよ」


 そう言って、熱い肉棒の抜き差しを始めた


 グリグリと中を掻き回しながら押したり引いたりする度に私の身体が歓ぶ


 もっと、もっと

 

 そう言っているように、義兄を求めていた


 「ああ、マリアベーテルのここは正直だ。俺を素直に受け入れている。だからマリアベーテルも素直にならないと」


 高まる感覚に我を忘れている私は


 「もう、ダメお願い、イク、イキたいの」


 「いいよいって、何度でもイケば」


 「ダメ一緒にいって」


 「クス、なら言ってごらん。本当は俺をどう思っているの」

 

 「そ、それは…」


 「言わないとこのままだよ」


 「す、好きよ。初めて会った時からずっと」


 その言葉を受け取った義兄は思いっきり突き上げた


 そのまま私と一緒に私の中で果てた


 父と母が帰ってくるまで義兄は私を抱き続けた

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