第8話 公爵
はあ、とうとうばれてしまった
今までは、冗談で殿下と結婚したら等と言っていたが、正に今現実になろうとは…
あれはマリアベーテルが5歳の王妃様のお茶会で、王子方への顔見せに招待を受けた
うっかりマリアベーテルが迷子になってしまい、連れて来た第二王子の顔が嬉しそうだった
「見つかってしまったか」
ぼそりと呟いたのを妻に咎められた
マリアベーテルは、魔力が少ない
魔力の多い第二王子と相性がいい事は始めから解っていた
だから、気の毒だと思ったがなるべく王家とは関わらない様にしていたのだが、一番関わって欲しくない相手に出会ってしまった
これも運命なのかも知れないが娘を持つ父親からすれば嫌だ
手塩に掛けた娘を他所の男に取られるなんて絶対避けたい
だから、殿下の申し出を受けて、色々婚約者を宛がったら見事にやり返した
しかも今回は、徹底的に仕返ししてる
色んな所に根回ししてまでマリアベーテルを逃がさない執念を感じる
マリアベーテルが殿下を本心で慕っているのは解っているがだ、納得がいかない
今から最後の試練に立ち向かって貰いますよ
殿下、お覚悟を!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます