夜会


「お疲れ様っした」


誰もいない店の入り口で1人空に向けて挨拶。


「へえ」


短い溜め息が様になっている彼の名は

細川大輝(ほそかわたいき)という。年齢は24。

いつも北欧のヘヴィメタルバンドのTシャツを着てひ弱な体型をごまかしている。

勿論ヘヴィメタルは好きでそれ以外にも色んなジャンルの音楽を好むごく普通の青年だ。


彼はとある都市郊外の小さな雑貨屋で店を運営していた。


自営業という訳では無い。

会社に所属している雇われ店長である。

しかし店長ではあるものの、他にスタッフはいない。

昼の休憩は看板を準備中に取り替えて自前の質素な弁当を食べて1服。

休みの日は社の別の者が交代で入る。

なので他の従業員と顔を合わす事は殆ど無かった。

たまに店長の会議等で集まるか上司が監査に来るぐらいでしか仕事の話が出来ず大輝は多少の寂しさを感じていた。


そんな彼の休日は好きなバンドがライヴイベントを開催すれば必ず行くがそんなイベントが無い時は大体家で楽器を1人で弄りながら音楽を聴いて過ごす。

やはり少し寂しい。


そんな孤独の多い生活で彼が楽しみにしているのは仕事終わり、

家に帰る前のちょっとした寄り道だ。


商店街の小さなビルの1階にある店から出ると夜の帳と共に降りたシャッターが並ぶ。

そんな静まり返ったシャッター街の中で1件だけ明かりが漏れているシャッターがある。


ここは小さな乾物屋で地元名産の干物や菓子等を売っている。

普段から地元民や旅行者でそれなりに賑わっている店だ。

その店のシャッターを大輝はおもむろに引き上げた。


中を覗くと明かりはついてるのに人気が無い。

いや耳をすませてみると。


奥の方で人の声がする。なんだか盛り上がっているような。


「今日も集まってるな」と大輝はふふっと笑いを溢してシャッターを閉めてから奥へと進む。


声を辿り売り場から店の奥に入り込み、大輝はスタッフルームと書かれた部屋へ到着した。


そこは居酒屋の宴会で使われるような座敷部屋になっていてその中央で小さなちゃぶ台を取り囲むように3人の男女が酒を飲み交わしていた。


「大輝!お疲れ!」

大輝が挨拶を言う前にその姿に気がついた体格の良い男性が明るく声をかけた。


大輝「店長お疲れ様です!」


大輝も負けず声を張って返す。


この店は閉店後に良く商店街内の気の合う友人と飲み会をしている。


集まる人間の共通点は“音楽が好きである事”。

スタッフルームの隅に目をやるとエレキギターやベース、電子ドラムまで置いてある。


店長「まあまあ先ずはこれだろ。座りな座りな」

店長と呼ばれた男がスタッフルームの冷蔵庫から缶ビールを取り出し大輝に投げ渡した。


店長とはこの夜会の主催で乾物屋のオーナーである。

名前も知っているが誰もが皆店長と呼ぶので大輝もそう呼んでいた。

もう50を超えているが趣味でサーフィンをやっておりその体格は若く逞しい。

いつもラフな格好をしており本人曰く、

「3月から11月まではハーフパンツ」との事。

そしてその見た目通りのバイタリティモンスターで昼間だけバイトを雇い夜は閉店まで働く、

その後飲んで帰るか車で県を跨いで泊まり掛けで海へ行き明け方からサーフィンを楽しむ。そしてまた仕事へ行く。

そんな化物のような店長はこの商店街で皆から慕われていた。


大輝「ありがとうございます!皆さんお疲れ様で~す」


缶ビールを受け取って即座にプルタブを開け大輝は席に着くと3人と乾杯をする。


敢えて喉を鳴らしながら豪快に流し込んだビールは2秒足らずで胃に到達し胃がアルコール飲料を吸収した瞬間に全身に終業の合図を送る。

正に今この時、大輝はタイムカードを切ったのである。


美味そうにビールを勢い良く呷った大輝を見て3人も笑って缶を口に寄せる。


「今日も美味しそうに飲むね~」


もう1人はゆう子だ。


大輝の年を聞いて「子供がいたらそれぐらいの年かな」と言っていたが何となく本人の年齢は聞きにくい。

このゆう子さんは商店街で1番大きい土産屋で事務仕事をしている。


中々の美人である上、普段から胸元の空いた服を着ている事が多く大輝は目のやり場に困る事も良くある。


しかし大輝はそれを運が良いと考えていた。

そう、大輝は年上好きの巨乳好きなのである。


年下が好みであれば法律により年齢の下限があるが年上が好みとあれば上限等というものは無い。

己の感性に訴えかけてくるものが有る限り気持ちは昂る。


しかし当のゆう子自身は大輝の熱い視線に気づいているのだがさほど気にもしていないようだ。

残念。


そしてもう1人。


「大輝君、鱈の燻製を買ってきたから食べるといい。」


相田(あいだ)だ。


大輝がこの夜会に参加するようになったのはこの相田との出会いが始まりである。



それはある日の夜だ、もうすぐ閉店で客もおらずそろそろ片付けようかという時にふらりと30代後半ぐらいのサラリーマン風の男が来店した。

その男はきっちりとセットされた短髪に整えられた顎ひげ、細身のグレーのスラックスに白のシャツを着ていて誰が見ても“カッコいい人だ”と思うだろう。

茶色で合わせたベルトと革靴がなんとも上品に似合っていて印象的だった。

この人こそが大輝に充実したアフターをもたらした男、相田である。



相田「ん?君はバイキングの末裔か何かですか?」


大輝「(いきなり何だこの人ヤバイやつだ)い、いいえ違いますが…」


これが大輝と相田との最初の会話だ。


相田を良く見ると顔が赤く目も座っていて酒を良く飲んでいた事がすぐにわかった。

ふらりと1人で入ってくる酔っぱらいは大体面倒なものである。


相田「それは失礼。君のTシャツ、北欧の海賊のような人がプリントされているからそうなのかなと思いまして。」


その日大輝が来ていたTシャツはAmon Amarthという北欧のメタルバンドの物だった。


大輝「(そうは思わないでしょう…)ああ、これはスウェーデンのバンドのTシャツなんです。バイキングデスメタルなんてジャンルでやってるんでそんな見た目もしてますね。」


相田「ほほう、そんなジャンルがあったとは知りませんでしたね、素晴らしい今度聞いてみよう。」


大輝「あはは、良かったら聞いてみてください。好みは分かれるかも知れませんがカッコいいですよ。」


相田「ああやっぱり今すぐ聞きたくなってきましたよ。このお店ではかけないんですか?」


大輝「ここでは雰囲気が合わないんで…スマホに入ってるんで流しましょうか?」


大輝は閉店間際であっても早く閉めたいオーラを出したりはせず愛想も減らない。


酔った変な客に若干警戒しつつもカスタマーサティスファクションを意識している流石24歳で店長の座に就いてるだけある。


相田「いや、せっかく音楽を聞くならやっぱり良いスピーカーで聞きたいですからね…

そうだ、あなたの名前を聞いても?私は相田と言います。」


大輝「あ、僕は細川大輝と言います。」


相田「大輝君、良い名前ですね。大輝君はお酒とか好きですか?」


大輝「お酒ですか…」


大輝は少し返事に迷う。

自分はお酒は大好きだ。

ライヴイベントに行けば常に缶ビールを片手に持って決して切らさない程度には。


きっとここで好きと答えたら初対面の酔ったお兄さんに誘われる事は間違いないだろう。

そしてそれはちょっと面倒だしお客さんと不必要に距離を縮める事もあまり良くは無い。


だが、


何となく、本当に何となくこの人は大丈夫だろと思い


大輝「お酒は、大好きですね。」


相田さんに乗ってみる事にした。


相田「それは良い!良かったらお店を閉めた後空いてるなら1件行きませんか?良い所があるんです。」


大輝「ええ、大丈夫です。じゃあ…」


時計を見ると既に閉店時間の20時を回っていた。


外の他の店もどんどん閉めていっているようだ。


相田「もう閉店時間でしたか、お邪魔してしまって申し訳ない。ゆっくりで大丈夫ですので外で待ってますね。」


そう言うと相田は軽く会釈し外へ出ていった。


大輝「なんか変な事になったな…。でも、何か面白い事もありそうだしね」


ほんの少し不安もあるが正直な所楽しみの方が大きくなっていた大輝は急いで店を閉めて相田の元へ走った。


大輝「すみませんお待たせしました。」


相田「いえ、それでは行きましょう。この世の楽園、ユートピアへ。」


大輝「(大丈夫かな…)はい!」


そして2人が着いたのは、同じ商店街にある乾物屋であった。



「この間海でフジツボ踏んづけちゃってよ!」

「あたしも今日来る時犬の糞踏んじゃった!」

「その靴でそのまま来たんですか?」


お酒と他愛もない話。まるで家で友達と飲み会をしてるような気分だ。

大輝も騒ぐのは好きなのでこの場を楽しんでいた。

楽器が置いてある横にはDJ用のターンテーブルが置いてありコードを繋げばスマホからでも音楽を通す事が出来る。


大輝はここで飲む時にいつも好きな音楽をかけさせてもらっていた。

相田が初め大輝をここに誘ったのもこの設備で大輝から教えてもらったバンドを流してもらおうと思ったからだ。


今日は何にしようか。

流石にいつも重たい音楽ばかりなのはしんどいものがある。

でも最近はソフトなUKロックばかりだったし、

久しぶりにいっちゃおうかな。


大輝はスマホを繋いで再生マークをタップする。

今日のBGMは初めてここに来た時に流したあの曲。


Amon Amarth「Twilight of the thunder god」


遠くに見える津波が押し寄せて来るような厚いイントロがかかった。


店長「出ました!重たいな~」


ゆう子「久々に大輝と言えばこれって感じね~」


ここに来る人は皆音楽が好きな人ばかりだが“これは嫌い”という人はいない。


相田「この曲は!ありがとう大輝君。華麗なる蛮族バイキングの燃え盛る魂が今本当に胸に灯るようだ。」


相田は初めて大輝を連れてきてこの曲をかけさせた時と同じ反応をしていた。

大輝はこの反応がたまらなく楽しい。


相田「バイキングをルーツに持つ人々はやはりその骨格にも特徴がある

広い肩幅に短い首と強靭な足腰を持っている。

我々と同じ人類でありながら4足の獣、さながら猪か熊のように己の体を武器として当たるに最適な体躯だ。

そして何よりも特筆すべきはペイガニズムという多神教的思考の面白さと崇高さだ。

そもそもバイキングという戦闘民族は何と戦っていたか、それは世界に猛スピードで広まりつつあったキリスト教との…」


大輝「やっぱり始まりましたね相田さん。」


大輝はこの曲をかければ酔っぱらった相田がどうなるかはわかっていた。


ゆう子「この人もそういうの好きだよね~

大輝がいると相田君も楽しそうで何よりよ」


店長「相田、そうだなわかった、いい話だな、うん」

店長は相田に完全に捕まり熱い説法を受けている。

バイタリティーモンスターのたじろぐ姿はどうも面白い。


相田さんは元々ヨーロッパ方面の歴史に深い興味を持っていて実際に仕事でスイスに行った時も帰りたくないと駄々をこねた程だと言う。

しかし音楽に造詣がある訳では無かったので大輝との出会いはとても刺激的だったのだ。


もう本や映画の中でしか存在していないと思っていた存在が今も生きている。

バイキングは斧と弓をギターとマイクに変え今も戦っているというのは相田が大輝と出会った事で獲得した持論だ。


相田「私はスイスに帰らなくてはならない!」


店長「だっはっはっは!」

ゆう子「あーはっはっは!」


相田「見ていろ君達。ペンの代わりに楽器で記された新たなる歴史を私が見せてやる。」


ナチュラルに笑いを取り続ける相田はそう言うと電子ドラムの電源を点けた。


店長「あっ、やべ」


店長の静止は間に合わず相田は両手に持ったスティックでめちゃくちゃに電子ドラムを叩き鳴らした。

こう言っちゃ何だが下手である。


大輝「相田さん!騒音です!騒音です!」


大輝も笑って力が抜けている。


ゆう子も耳を塞いで笑っていた。


店長「やめろ下手くそがー!」



何とか相田を落ち着かせて水の入ったペットボトルを渡すと察したように大人しく飲み出した。


相田のターンは終了といった所だ。


水を飲む置物のような相田を放って3人は改めて乾杯をしてちびちび飲み出す。


店長「最近相田が面白いな。大輝の選曲でこうも人が変わるかなって」


大輝「僕もこんな人って最初思ってなかったので。でも正直めっちゃ好きですね。」


ゆう子「さっきも言ったけど大輝が来るようになってから相田君楽しそうだしね~良いコンビなんじゃない?」


相田の余韻に浸っていると店長が別の話題を切り出す。


店長「そういえばゆう子ちゃん彼氏と喧嘩した話はどうなった?続報をお楽しみにとか言ってたろ」


ゆう子「あ、それね~結局別れました!」


驚く大輝の目付きがキリリと変わる。


店長「本当かよまあドンマイ。何が決め手になったんだ?」


ゆう子「それが聞いてよあいつね…」


店長とゆう子は別れた話に花を咲かせているが大輝は酒に酔った頭の中で別の事を考えていた。


自分はフリーだ、ゆう子さんもフリー、ならば僕にもチャンスが、


鼻の下を伸ばして1人で悶々としていると


店長「大輝とか良いんじゃない?なあ大輝」


大輝「は?あ、はい!僕も良いと思います!」


店長の急な振りに思わず自分を推してしまったが。


ゆう子「大輝まで何言ってんのよ、若すぎるわお子ちゃまが!それに細すぎ!もっとムキムキなのが良いの!」


店長「振られるの早!」


大輝「い、いやあでもゆう子さん綺麗ですからね。周りが放っとかないでしょ」


ゆう子に神速で心を折られる。

でもめげない。

いつか良い事がある。


ゆう子「ありがとうね大輝もそのうち彼女ぐらい出来るでしょ、あ~そろそろ帰ろうかな~」


店長「お、そろそろ行きますか。大輝はどうする?」


大輝「相田さんも撃沈してますからね。僕はもうちょっと居ときますよ」


ゆう子「オッケーじゃあまたね。店長もありがと~」


店長「お疲れー!」



ゆう子が帰ると場は1気に静かになり相田のいびきだけが響く。


店長と大輝はふぅーと1息ついてビールを呷る。


店長「いやーしかし今日の相田のはしゃぎっぷりはすごかったな。面白すぎるだろこいつ」


大輝「相田さん最高でしたね。なんて幸せそうな寝顔なんでしょう」


2人は大いびきをかいて酔い潰れている相田を観察しながら夜会を振り返る。


店長「あ~ゆう子が帰ると静かだな~大輝よ、まだ時間早いし何か1曲やるか?」


大輝「良いですね!まだ10時ですしやりましょう!」


スタッフルームに置かれた楽器達。

これ等は全て店長の私物で実際に飲みながら演奏したり弄ったりして遊ぶ事も多い。


主に原曲を流しながらそれに合わせてコピーして遊ぶような感じ。


ということで早速準備に取り掛かる。


店長は相田がめちゃくちゃに叩き鳴らした電子ドラムの位置や音を調整。


大輝も慣れた手つきでエレキベースのシールドコードを繋いでチューニングを合わせる。


相田はむにゃむにゃしながら座布団を腹に乗せた。


店長「よっしゃ。曲どうする?大輝が決めて良いよ、メタル以外でな」


準備はOKだ。


大輝「わかってますって。そうですね…こんなのでいきましょうか!」


大輝がターンテーブルに繋いだスマホから1曲選び再生をタップ、大輝がEコードから洒落たリズムでベースを弾き出す。


店長「お!良いねえ~」


店長も曲を察したのかイントロのドラムの出だしを完璧に合わせ8ビートを刻んでいく。


大輝が選んだ曲は70年代のグラムロックを代表するあの名曲


T-REX「Get It On」


飲んでる時にぴったりな色褪せないナンバーを2人は口ずさみながら完全にコピーしていた。


気分よくノっていると店長が手を動かしながら口を挟んでくる。


店長「大輝~何でこの曲にしたんだ?」


その顔はニヤニヤとやらしく笑っていた。


大輝「別に、演ってて楽しいからっすよ!」


店長「へっ、ゆう子の事送って行きゃ良かったのに」


大輝は予想外な1言に思わずベースが走ってしまう


お互いこの名曲の歌詞もよく理解しているからこそ大輝の考えている事は店長に筒抜けていたのである。


大輝「…やっぱりゆう子さん綺麗ですからね~でもバッサリいかれちゃったんで」


店長「ははは、最近の若者は不器用だね~」


店長の軽口にやられながらも名曲はエンディングを迎え

大輝は悟ったような顔をしてスマホの音楽フォルダを弄る。


大輝「店長、最後にこれやって終わりましょう!」


そう言い放って再生したのは


斉藤和義「歩いて帰ろう」


説明は不要だろう


店長「はははは!もう帰るやつ!」


主観で話せばこの曲を知らない人は日本にいないのでは無いだろうか。


流れていたら誰もが反応する。


そう、酔い潰れたエリートサラリーマンでさえも。


相田「相田!歌って帰ります!」


大輝「いよ!さすが相田さん!」


店長「よーし終わったら片付けんぞ!」


元々意識は復活していたのかイントロが流れると急に立ち上がり相田のドランケンブルースなボーカルがセッションに乗っかる。

因みに歌は下手である。


しかしそんな事は関係無しに三位は一体となり夜更けの無観客ステージを演り遂げる。




店長「相田の野郎また寝たぞ」


大輝「片付けで最後の力を使い切りましたね」


店長「まあ良いや帰りタクシーに放り込んどくし。んじゃ帰りますか」


大輝「はい!ありがとうございますお疲れ様でした!」


店の前で別れ潰れた相田は店長に任せて大輝は1人帰路についた。


家までは歩いて20分程だ。


途中、自販機で缶コーヒーを買い1息入れながら歩く大輝。


最後のセッションの余韻が残っていたがゆう子にバッサリ切り捨てられた事も少し引っ掛かっていた。


しかし何より


大輝「(あの時相田さんの誘いに乗らなかったらこんな思い出に浸るような事なんて起こらなかったろうな)」


相田のお陰で友人が増え話す機会が増え充実した時間を過ごせるようになった事への感謝が勝っていた。


大輝「(今日は激し過ぎたし今度は大人し目の曲にしとこうかな)」


次はどう遊ぶかを考えている内に大輝は自分の住むアパートへと辿り着いた。



誰もいない部屋で1人「ただいま」と呟く。


当たり前に返事は無いが不思議と、


寂しくない。

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