谷島探偵事務所【後編】


村井との決意の会合からしばらく経ち、

ビルの空きテナントに荷物を運ぶ谷島の顔には生気が満ちていた。


自分の両親の命を奪った事件の真実を突き止める。

これを人生の目標とし今谷島の命は燃えている。


元住んでいた家は親戚が協力してくれた事もありスムーズに手放す事が出来た。

同時に探していたテナントも駅前の古いビルの2階が空いていたので管理会社に探偵事務所を開く事を伝え入居を申し込むと長い事空いていたと言う理由で難なく入る事が出来た。


ここまで話が進めばまずは実家にある自分の物を運ぶとしよう。

事務所兼住居だからな。色々必要だ。

自分の物はわかってるから先に生活用品からだ。


冷蔵庫、これはでか過ぎる。が、2階にある父の書斎に残されている机の下に隠すように置かれた小型の冷蔵庫があった事を思い出す。

何に憧れたのか大して酒も飲まなかったのにな。

しかしこれは良さそうだ。お父さん。

ふと父を呼び中を開けてみると1本のウイスキーボトルが入っていた。

ふっと小さく笑うとウイスキーも持っていく事にして別に包んで小さな冷蔵庫を入り口まで降ろす。

ついでに気になっていた父の書物も持っていこう。本当は全部持っていきたいがそれは難しそうだ。3畳程の小さな部屋の壁に張り付くように立てられた本棚には隙間無く様々本が立てられている。

自分が気になっていた本や父が気に入っていた本を優先して20冊程抱えて運ぶ。

本が残ってる事は親戚にも言っておこう。

せめて捨てられる事が無ければ良いな。


入り口にとりあえず冷蔵庫と本を置いて次はキッチンにあった他の小物だ。

電子レンジに、トースターもいるかな。

炊飯器は、いやビルの事務所に有る給湯室じゃこんなに置けないな。

とりあえず電子レンジは買うと炊飯器より高いから炊飯器だけ1人用のを買ってトースターは村井に要るか聞いてみよう。

大物から選んだ後はちょっとしたキッチン小物も必要な物から順に段ボールに詰めていく。

1人でならフライパン1つあれば大体用は足りると村井も言っていたからな。

こんなもんだろう、と1通り見繕ってキッチンを出る時おもむろに中を振り返る。


塾や習い事の日に帰るとお母さんが機嫌良さそうに今日はハンバーグだ唐揚げだと腕を振るいながら晩御飯のメニューを教えてくれた。

谷島は思わず腹が鳴るがもうこのキッチンから母の手料理が出てくる事は無いと改めて実感する。


この空腹感が寂しさを呼び早歩きで入口へ戻る。


そこで携帯電話が鳴り画面を見ると村井だった。

昼飯時だし休憩で暇なのかなと電話に出ると、どうやら仕事を半休で上がって手伝いに来てくれるとの事だ。

良かったちょうど寂しくて泣きそうになっていた所だ。

有り難く手伝いを頼み小休止している間に仕事も近くだったようで村井はおーいと朗らかにやって来た。


村井「お疲れさん。捗ってるかね?」


谷島「ぼちぼちだね。村井が来てくれたからこれから捗る所だよ。」


村井「任せろ任せろ。軽トラ借りてきてるんだろ?とりあえず今出してる物だけ積んじゃって運びがてら飯に行こうぜ。」


村井は早速荷物を載せながら言うと谷島もそうしようと言って作業に取り掛かる。


まだそんな大きい荷物は降ろして無かったのでついでに谷島の部屋に行って衣類や小物類も載せてしまおう。

流石に2人でやると早いものである。


第1段の積み荷をロープで固定してる間に村井が軽トラの運転席で出発の準備を進めていた。

手早く固定して谷島も助手席に乗りとりあえず昼飯の為に以前村井と行ったファミレスに行く事にする。


ファミレスは混み合う時間帯ではあったが運良くすぐに席へ案内された。


谷島「この飯代は俺が持つよ。この前と今日のお礼だ。」


村井「お、良いのか?じゃあ遠慮無くいっちゃおうかな。」


谷島「この前はあまり食えなかったからね。今日は俺もリベンジするよ。」


2人共メニューから量の多いメニューを探し当て早速注文する。ライスの量も選べるようだ。特盛で。


そして他愛もない話をしながら待つ事10分程で運ばれてくる料理達。

谷島は皮をカリカリに焼いたチキンステーキにハンバーグのプレート

村井はビーフステーキのプレートに追加で鶏の唐揚げだ。

お互い余程腹が減っていたのか口数も程ほどにもりもりと食べ進めていく。


谷島「これを以て俺復活って所かな。」

キレイに平らげられた皿にフォークを置いて満足気に言う。


村井「おお流石もう完全復活だな。ガタイも戻ってきてるもんな。お代わりは良いのか?」


そう言うと谷島それは流石にという表情で笑う。


お互い完食し車まで戻る時、店の前に備え付けられた灰皿の前で村井が1本だけ吸わせてくれと頼んできた。


煙草吸い始めたのか。もちろん良いよと待ってやる。


谷島「煙草吸い始めたんだね。仕事のストレスってやつ?」


村井「そんな立派な理由じゃないよ。会社の上司と昼飯食った後に喫煙所行くって言うから着いてったら1本どうだ?って寄越されてさ。出来るだけ上司の誘いは断っちゃいけないと思ってたんだけどこれは断ったら良かったよ。」


谷島「大変だなあ。吸ったら落ち着くって本当?」


村井「あーどうだろう。イライラしてても何かに当たったりはしちゃいけないだろ?そんな時に1本吸うとなんかマシにはなるよ。1本吸ってみるか?」


谷島「いや俺は止めておくよ。」


ニヤニヤしながら煙草を差し出す村井に谷島もニヤニヤと笑い返し断る。


村井「よし。ちょっとリフレッシュした所で運送業始めますか。」


谷島「ああ、やろう。」


とりあえず今積んでいる荷物は事務所に運び入れ、来た道を戻る。

車で片道10分といった近場なのでまだ楽なものである。


家に戻り次に運ぶ物を2人懸かりでせっせと外に出し荷台に載せていく。

二人だと早いなと改めて思う。


探偵事務所に似合いそうな書斎にあったテーブルやリビングの古いソファー等も積み込んでこれで1段落、居住スペースに置く自分用の家具も忘れずに。

後はまた事務所に運んで片付けたらいよいよ新しい生活が幕を開けるのだ。

しかし先ずは開業に向けて内装を整える必要がある。

そうゆっくりはしていられないので谷島は事務所へ向かう車の中で段取りを考えていると運転席でハンドルを握る村井が唐突に切り出す。

村井「そういえばふと思ったんだけどな。谷島さ、探偵になってももしだぞ?自分が事件を解決する前に警察が犯人を捕まえたとしたらどうする?」


谷島は軽く唸らされるも確かに考えていた事である。


谷島「う~ん。俺は真実が知りたいから警察が逮捕した後の取り調べとか裁判で全て明らかになれば目的は達成しちゃうからね。だからといって探偵は自分の仕事になるから、そこでじゃあもう終わりっとは考えてないよ。

今の自分には真実を突き止める為の環境が必要で、その環境自体に自分がなるんだから。またそんな環境を求めて頼ってくる人が出てくると思うしね。」


村井は谷島がしっかりと考えていた事に安心して


村井「それなら良いんだ。」


と締めた。


2人は事務所に荷物を運び終わり家具類は配置を先に決めてさっさと置いてしまう。


段ボールに積めた荷物も解いて居住スペースにざっと並べていく。

後はちまちま片付けながら必要な物を買い足せば良いだろう。


気づけばもう夕方でまだ外は明るいが1旦ここで作業は区切りをつけよう。

そろそろ軽トラも返しに行かなくては。


谷島がそう言うと村井も伸びをしながら

村井「そうだな~じゃあ軽トラ返しに行ったら飲みにでも行こうぜ」

と若干の疲れた表情を見せた。


お互い疲れが出てきたのかレンタカー屋までの道中は口数も減っていた。そんな中で谷島は窓から外を眺めて居酒屋を探していた。


2人はちゃんとガソリンを満タンに入れて軽トラの返却を済ませ、事務所からの道中に谷島が見つけていたという居酒屋へと向かった。


やがて居酒屋へ到着すると、そこは炉端焼きの小さい店で雰囲気が良い割りに外の看板に貼られたメニューはどれも優し目の値段だ。


谷島「さっき車から見えてて気になってたんだ。ここで良い?」


村井「良いね。こんな構えの店にフラッと入るようになったらいよいよ俺達もいい大人だしな。」


価値観が若いねなんて冗談を言いながら店に入ると、自分達以外の客はおらずカウンターの中から大将らしき男と割烹着を着た女将さんがにこやかに迎えてくれた。夫婦でやっているお店なのだろうか。

2人は軽く会釈して、何となく居心地の良さそうなカウンターの奥側の席に着いた。


とりあえず飲み物は生ビールを2つ。

食べ物はどうしようかとメニューを見ていると「今日は海鮮がオススメですよ」と女将さんが教えてくれた。


なら女将さんの言う通りに海鮮から選ぼう。

2人はこれだと直感で選んで注文を通してもらい先に注いでもらったビールを受け取りジョッキを合わせる。


谷島「それじゃあ今日はお疲れ様。ありがとう村井。」


村井「お疲れ様!良いよ俺も半休取って気分転換出来たし。それよりも引っ越し祝いって事にしてパッといこうぜ。」


谷島「そうだね。開業の書類も出したし、これで明日には片付け終わらせて明後日からスタート出来そうかな。」


村井「いよいよ谷島探偵事務所開業か。掘り返すようで悪いけど1時はどうなるかと思ってたよ。あんなに痩せて落ち込んでた谷島がここまで立ち直れて良かったと本当に安心した。」


谷島「それは自分でも思う。あの時村井と連絡が取れて頭の中が整理できたからね。村井がいてくれて助かったよ。」


お互い照れながら笑っていると女将さんが料理を運んできてくれた。


豪快にざく切りにされつタコぶつ

磯の香りが良いキュウリと和えたホヤの酢の物

殻ごと焼かれ身の良く詰まった赤海老の姿焼き

脂の乗った鮭のハラス焼き


これは美味しそうだ。

2人は思わずおお~と声を出しいただきますと手を合わせ早速箸を取る。


「海老の頭は残しといたら後で揚げますからね」


女将さんの1言に気分が舞い上がる。

ビールが飽きてきたらこれは日本酒を飲まなくてはなるまい。

このお店はこれからも通おう。


2人は料理に舌鼓を打ちながらビールを数杯飲んでから日本酒に切り替える。

徳利で酒を注ぎ合うようになると互いの話にも更に花が咲いてくる。


日本酒を2人で2合程飲み、気づけば周りの席にも客が増えて来ていた。


時間は夜の8時を回り、谷島と村井は良く飲んだしそろそろ帰ろうとすると谷島の携帯が鳴った。

知らない番号だ。誰だろう。

谷島は席を外し店の外で電話に出る。


「谷島さんですか。◯◯警察署の山本です。」


警察の山本さん?そうだ。両親の葬式に出席していて自分が電話番号を聞かれ教えていた刑事だ。


谷島「はい。そうですが。」


山本「実は、ご両親を殺害した犯人が自首してきまして。先程逮捕されました。」


え?犯人が逮捕?自首?


山本「急に電話では混乱すると思います。今日はもう遅いので明日良ければ警察署まで来てもらえますでしょうか。」


谷島「あ、わかりまし、た。明日行きます。」


それでは、と山本から電話が切られ谷島は途方に暮れる。


谷島が気になった村井は会計を済ませて後から出てきて後ろから谷島の肩を叩いた。


村井「おい谷島。大丈夫か?何の電話だったんだ?」


谷島は振り返らずに


「犯人が、捕まったんだってさ」


村井「マジかよそんな、まさか。」


谷島は1回大きく深呼吸し


谷島「驚いたよ。車で話してた通りになっちゃった。とりあえず明日警察署に行ってくるね。会計はいくらだった?」


落ち着いた風に見えるがそれは虚勢だろうか。


村井「会計なんざ良いよ。明日警察署行くんだな?1人で行けるか?」


谷島「大丈夫だよありがとう。あー村井まだ時間ある?ちょっと酔い醒ましに付き合ってよ。」


村井「あ、ああ勿論良いよ。」


思いの外落ち着いてる谷島を見て村井は逆に不安になる。

このまま放っては置けないので自動販売機で缶コーヒーを買い一緒に歩く。


コーヒーを飲みながら歩く谷島の表情は犯人が捕まって安堵しているのか、それとも自分が犯人を見つけられなくて悔しいのか、どちらにも取れるような言い様の無いものだった。


やがて2人は事務所の裏手にある公園へ着いた。

駅前の大通りに面した事務所の裏手の道は民家が並んでおりこの時間の人通りは少ない。


公園のベンチに腰掛けふーっと息を吐く谷島。

村井は立ったまま様子を見ていると谷島がゆっくりと口を開く。


谷島「これで明日さ」


村井「ああ」


谷島「警察署に行って犯人の顔を見て、取り調べの内容を聞かせてもらってさ」


村井「うん」


谷島「自分が知りたかった事がやっとわかるって思うと、幾らか気が晴れた思いがするよ。」


村井「そうか…」


谷島「でもやっぱり犯人に対して恨みが無いわけじゃなくて、それこそ復讐してやりたいって気持ちも無くは無い。」


村井「…」


谷島「それにもう、正直一瞬、昼間車の中であんな事言ったくせにもう探偵なんてする必要無いじゃんとも思ったけど。」


谷島「こうも思ったんだ。」


村井「ん?」


谷島「もし俺が探偵になって大切な人を殺した犯人を暴いてくれなんて頼まれて」


谷島「その犯人が捕まった時に復讐心よりもさ、俺がさっき感じたような気が晴れた思いをさせられるようにしてあげる事が大切なんじゃないか、こんな経験をした俺だから出来る事があるって」


村井「と言うことは…」


谷島「うん。村井。俺、探偵やるよ。辛い事件で傷ついた人の心を守れるような探偵になって見せる。」


谷島の目は決意に満ちていた。


その目にはもう迷いや不安は無かった。


村井「ああ、谷島なら絶対上手くやれる。俺が保証するぜ。」


2人は空の缶コーヒーを合わせて鳴らした。



翌日、谷島は警察署で犯人の顔を改め、真実をやっと知る事が出来た。

犯人は土田という空き巣で、元々殺すつもりは無く盗みだけのつもりが物音で起きた父と廊下で鉢合わせてしまい揉み合ってる内に手で首を締めて殺したと、その後母も起きて来て現場を見られた事で逆上して同じく絞め殺したのだと。


真実を知った谷島はまた心の中で復讐してやりたいという怒りの感情が湧いたが同時に、真実を知った事で自分は前に進まなくてはいけないと思い黒い感情を抑え込んだ。


俺は勿論犯人を一生許す事は無いが、その代わりに、法があなたを正しく裁く。


それからしばらく。


裁判も終わり斯くして谷島の両親を襲った事件は解決を迎えた。


全てが終わった谷島は事務所に戻るとコーヒーを飲みながら簡単に掃除を初めた。

犯人が捕まってから開業が遅れてしまい埃がた溜まった事務所でもう1度仕切り直しを図る為に。


日が暮れるといよいよ掃除も終わり明日から谷島探偵事務所の開業である。


新たなスタートを切って俺は前に進むよ。

谷島は居住スペースの机に置いた額入りの両親の写真を見ながら呟いた。


1息つく谷島の携帯が鳴り画面を見ると

村井からの電話だ。


谷島「もしもし?」


村井「お疲れさん、明日の開業祝いに今から行くから待ってろよ」


谷島「いいけど今からって」


谷島が言い切る前に事務所のドアが勢い良く開けられ村井が買い物袋を携えて現れる。


谷島「電話の意味ある?」


村井「まあ良いじゃん。とりあえず色々とお疲れ様だったな。」


谷島「ありがとう。やっと1段落したよ。」


村井は買い物袋から缶ビールとつまみを取り出して谷島に渡し自分も缶ビールの蓋を開けて谷島へと向ける。


村井「ならいよいよ、明日からの谷島名探偵の活躍を願って乾杯するとしようじゃないか!」


谷島「ああ、景気良く行こう!」


谷島&村井「乾杯!」



2人はこれまでを振り返り、またこれからの事を語り、宴会は夜中まで続いた。


そして缶ビールが尽きた頃にそうだ、と谷島が1本のウイスキーを取り出す。


村井「お?何だその酒。」


谷島「父さんの書斎にあったんだ。いつか誰かと飲むかなと思って持ってきたんだけど、強に相応しいと思ってね。」


村井「良いね。でもそんな酒ある意味形見だろう?良いのか?」


谷島「良いの良いの。今飲まなかったら多分この先長い事置きっぱなしにしちゃいそうだしね。」


村井「成る程な。ならご馳走になっちゃおうかな。」


谷島は酔いもあり少々浮かれながらロックグラスに氷と注ぐ。


ピキッと氷の溶ける音が静かに響く。


谷島「それじゃあ改めて、乾杯。」


村井「おう。乾杯。」


ロックグラスにちびりと口をつけて小さく1口飲むと、舌と喉をアルコールが通り過ぎその後にはスコッチウイスキーならではの芳醇な香りと繊細な味が残る。

良いお酒だ。


村井「旨いなこれ。」


谷島「美味しいね。所で村井に頼みがあるんだけどさ、煙草を1本くれない?」


村井「おいおいどうした急に。」


谷島「前に村井が言ってたでしょ。イライラしてても何かに当たっちゃいけないからそんな時に吸うって。」


村井「確かに言ったけども。何かイライラしてんのか?」


谷島「まあイライラとはちょっと違うんだけどね。何か色々あってもう自分の中では落ち着いてる筈なのに何かまだ少しモヤモヤしてるような気がしてさ。それでちょっと吸ってみたいなって思って。」


村井「ふ~ん。まあ良いけど止められなくなっても俺のせいにしないでくれよな。」


村井はニヤリと笑って煙草を差し出す。


谷島「大丈夫だよ。ありがとう。」


谷島もニヤリと笑って煙草を受け取り口に咥える。


村井がライターに火をつけて差し出し谷島が煙草の先に火を着ける。


火が着いた事を確認して1気に煙を吸うと案の定谷島は大きく噎せた。


村井「はははやっぱり噎せたか。最初は絶対そうなるんだ。」


谷島は気を取り直してもう1口吸うと今度は上手く吸う事が出来た。


中々様になっている。


村井「どうだ?」


谷島「うん、悪くないね。何となく落ち着くってのもわかる気がするよ。」


村井「喫煙者の世界へようこそだな。」


2人は笑い合ってウイスキーを注いだ。


そして2人は朝まで飲み続け開業初日を迎える事となる。




ここは谷島探偵事務所。

心に深い傷を負い、再び立ち上がった男が依頼人の心を守りながら事件を解決に導く。


近い将来、谷島は名探偵谷島と呼ばれる事になるがそれはまだもう少し先の話。

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