第2話 えっ...弱くない?

(はぁ、面倒だなぁ)


さて、今の現状を説明しよう。今いるのは神代高校のスクーリング用の教室、生徒はテロリストに両手を後ろで縛られていて、テロリストはドラマでよく見る銃を持っている。そして霊奈はというと(暇だなー)...問題なさそうですな。


(もう殺っちゃって良いよね?)


もう嫌だこの子。...さて、霊奈がここまで余裕なのには理由がありまして、なんと彼女、1回異世界に召喚されて、魔王を倒しているのです。なので、この程度のテロリストは3秒あれば鎮圧できるのです。

さて、この話はおいておいて、霊奈がどこかへ行くようです。ついていってみましょう。


「スミマセン。トイレニイキタインデスケド」


ヤバイですね。演技力がごみです。


「ぁあ!?しょうがねぇなぁ。ちょっと待ってろ、連絡するから。」

「ハヤクシテクダサイネ」


((((大丈夫かよ。このテロリスト))))

クラス全員そう思った。


「よし、連絡したから行けr...あいつどこ行った?」

「...こっちだ」

「なっ!!」


テロリストは驚いた。だってその声が、後ろから聞こえたから。


「えぃ」

「ぐっ」

[バタッ]

「よし、あーとーはーあいつに連絡してっと。...うん。...うん...りょーかいしました。僕がする必要あったのかな?」

「「「・・・」」」

「?どうしたみんな。そんな呆けた顔して」

「...何したの?霊奈」

「簡単に言うと、転移魔法使って、後ろから首のところをトンってした」

「...考えないことにしとくー」

「???」


霊奈はどこか抜けてるんです。


「ねえ霊奈」

「なに?」

「さっき連絡してたのって誰?」

「警視総監」

「えっ...まぁ良いや。...あれ?霊奈キャラ変わった?」

「ん?ああ。そういえば、自己紹介しなきゃね。僕の名前は博霊霊闇はくれいれいや。主、霊奈の裏人格だよ。魔法を使うときだけ出てくるんだ。よろしく」

「あっうん。よろしく」




⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

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