第9話 大ま王デスゲイズと子猫のみぃたん

「なんだと?この子猫のみぃたんが3000デーレーに暴落だと!?」


 大ま王デスゲイズは久しぶりの休暇にカードゲームショップ“ゲバロイド”に赴き、子猫のみぃたんのカードの価格暴落を知り愕然としていた。

 

「よもや、この魔力が永久にプラス2というのが大会審査会に引っかかったのか?」


「その通りさ…デスゲイズ…子猫のみぃたんや、講師のゴリさんも価格が暴落して今やただの紙切れだよ。今日は何か飲んで行くかい?」


 居酒屋が併設されたゲバロイドで低く唸ったデスゲイズは「ああ、冷やで一杯だけな」


 店長は奥の棚から冷酒を取り出し、グラスにとっとっと、と注いだ。


「ほら、デスゲイズ。またせたな」


「おれさまは子猫のみぃたんの成長を願ってたんだがな…」


「おれもさ…まさか暴落とはな…」


 デスゲイズがチビリと酒を含むと、目を丸くした!


「これ!うまい!ボトルキープな!」


「ハッハッハ!やっぱりわかる男にゃわかる酒だねぇ!わかったよキープしておこう!」


「ただなぁ、店内が少し暑いから窓かなんか増やせよ」


 デスゲイズが駄目出しをすると店長は、アッカンベーと舌をべろべろ出して陽気に笑った。

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