第7話 大迷宮子豚のステテコパンツ

 大ま王デスゲイズは、大迷宮の鍵を袋から取り出し門の封印を解いた。

 仲間は、格闘家グレイザーク。魔法戦士ルーシャとアムリタ。それとヤムヤムうさぎ。



 迷宮の3階層で拾った打ち出の子豚を使って、迷宮内の水門を締めて、水が引いた後、4階層にさあ、踏み込むぞというとき、アムリタの携帯端末ズマホが鳴った。


「はい。はい。もしもし。あー。なるほどー。そうですねー。ドラコム市の市長さんも言っておられました。我がザルカス市もその対策を連携して取るように致します。はい。はい。どーも」


 大ま王デスゲイズはアムリタがザルカス市長をまだやっている事を知り、危うく人前で悪魔変身しそうになったが、何とか自制し、アムリタにたずねた。


「アムリタ。きさま。もうじき悪意の黒子豚が出現間近だというのに、よもや…」


 アムリタは舌をペロリと出して「ザルカス市に戻るね」魔法☆素早くモドールを唱えたアムリタはザルカス市へと転移した。


「フッ、アムリタめ。臆したか…あの者が居ない今、悪意の黒子豚は倒せな…」


「なーに言ってんのデスゲイズ。悪意の黒子豚と戦うわよ」


「ルーシャ。きさま一人で戦うがよい…」


「何だ?デスゲイズ。フッ?怖くなったか?」


「グレイなんとかさん…きさまもルーシャと共に滅べばわかる。悪意の黒子豚はかなりの強敵だとな…!」


 ルーシャは魔法☆デスゲイズにイウコトキカセールを使おうとしたが、大ま王デスゲイズは対抗魔法を唱えて事なきを得た。


「フッ…ルーシャよ。もはやその魔法は効かぬぞ!」


「ヤムヤム?」


 ヤムヤムうさぎはこいつら何をしてるんだと駄目出しをしながら呆れていた。

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