第6話 部活加入に悩む匠とお出かけしよっ♪
翌朝6時20分、いつものように1日が始まった。愛央はいつものポニーテールと少々レアな紺色にさくらんぼ柄の裏地がプリントされたロングのチュールプリーツスカートで朝起きてきた。いつものように朝食を作り、3人で食べていたが、今日は土曜日。つまり、休みなのだ。愛央がチュールスカートを着るのは土日などの休みの時だけ。愛央は朝食を食べた後、俺に言った。
あお「愛央、チア部入る!」
俺は驚いたが、すぐに愛央が言いたいことを理解した。中学の時、俺は発達の関係でイライラすることが多かった。愛央に手は出さなかったが、それを愛央は心配していた。それで、今年から新たな気分を4月からしたい!って考えてチア部に入ることを決めたのだろう。ただ、愛央は決めても俺がどうしようか迷っていた。そう。鉄研こと、鉄道研究部への入部だ。俺は愛央に相談することにした。
たく「愛央チア部入るんだ。頑張ってね」
あお「ありがとっ!たっくんは鉄研入るの?」
たく「いや、あじしようか迷ってる」
あお「そうなのね。じゃあ、気分転換にお出かけしよっ♪」
俺を気遣ってお出かけしようって言ってくれたであろう。俺はその提案に賛成し、お出かけすることにした。
いすゞ新型エルガミオ、SKG-LR290J2と三菱ふそうエアロスターLKG-MP35UKのすれ違いを見ながらやってきたのは
3つお隣の
天川中央には大きいショッピングモールがある。ここに愛央お気に入りのチア用品店があるとの事で、愛央は大はしゃぎしていた。
あお「ここに来たかったの!」
たく「ここって、チアの色んなものが売ってるところ?」
あい「きゅぴ?」
あお「チアのポンポンとか、スカートとか、ユニフォームとかは全部ここで買えるんだよ!」
たく「すごっ」
愛央はここで色々買ったようだ。とても楽しかったらしい。天川中央でお昼を食べ、帰りの電車で帰る。
車両はこちらも新京成出身の700系。新京成時代、80000形と呼ばれていた車両だ。
家に帰ってきて俺はまだ悩んでいた。そう、部活に入るか入らないか。愛央は俺に話しかけてきた。
あお「入るか、迷っているの?」
たく「うん・・・入っても続けられるかどうか」
あお「フレっフレったっくん。フレっフレったっくん」
優しい口調で応援した愛央は、続けてこう言った。
あお「たっくんが部活入ったら、私も嬉しい。辛い時でも、大丈夫だから!私、たっくんと部活やりたい!」
愛央がこうやって言った。俺は愛央にこう言った。
たく「チア部でも、鉄研でも?」
あお「愛央はチアで、たっくんは鉄研で頑張ろうよ!」
たく「うん。愛央、ありがとっ」
あお「ふぁいとふぁいとたっくん!ふぁいとふぁいとたっくん!」
愛央の応援はいつにも増して元気が感じられるようだった。無事俺らはそれぞれの部活に入ることを決めた。愛央、ありがとっ。これから一緒に頑張ろう。
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