第7話

感知の道を引いておいたおかげで人通りが良くわかる。

家々から出てきてどっちに向かうのか家が多い場所には看板を何個か設置してある。お!何人かがこっちに来るようだ!

店の前で準備していて入ってきたトゥーテ(女性店員)が「あのー店長!店の前の道がなんか光ってるんですよ!!」

「大丈夫ですよ!」

「何が光ってるんだろ?だぁそれよりも!店長ここで大丈夫なんですか?ここって人が少ないような…」とイノン(男性店員)が


「大丈夫ですよ!もうすぐ来ますから それも3人!その後に多分2人!」

「知り合いの方ですか?」とトゥーテが聞いてくる。

「そいうわけでもないですけどね!」


その後すぐに3人のお客さんが

「ここかしら?あの看板のお店は」とお客さんが入るなり聞いてきた。

「はいここですよ!いらっしゃいませ!」

「まあここなのね!おいしそうな匂い!」


とそのあと2人が来たが頼んでた客か偶然だろと店員の二人は特に気にすることなく売り続けた。



ハンバーガーには紙は包んでなく木の皿に置いてあり、買うお客様に直接持ってもらう感じで販売していたので店の外で食べるお客さんも多かった。この世界の紙は高いせいだ。






3時間も経てばもう店の前に人だかりが出来ていた。

イノンはこの道のことを知ってるのか信じられないって顔だった。


そうだ!どうせ!この場で食べるのなら…机などをここにおいてここで食べてもらえばいいんじゃないか?とコウジは考えていた。というかそれが当たり前なのでは?


因みに俺はこのお店に住んでいる。二階が住居になっている。


何日か経って

「あの店長!ハンバーガーを手に持って帰ると崩れてしまうかもなので家からお皿を持って来てもらうのはどうですか?」

「なるほど!それはいいよ!あとここに机と椅子を置きたいんだがどこに売ってるんだ?」

「工房ですね!後で案内しますよ!」

「それはありがたい!」


その次の日から 3個 5個 10個と椅子と机が増えていった。


お客さんも通ったりするので店舗内を含めて10席にすることにした。



「おお!ここが噂になっている食べ物屋かぁ」服装からして騎士さんかなぁ

「いらっしゃいませ!」

食べて実にうまいと言っていた。

「ラメジフの肉挟んでみたいもんだな」モグモグ

「お客様…ラメジフの肉とはなんですか?」

「あぁ!イノシシ型のモンスターのことですよ!」

「そんなに美味しいんですか?」

「えぇ美味しいです!冒険者などの間でも噂されてますよ」

「…ひょっとしてギルドで依頼したら買えたりします?」

.「あいや…依頼しなくても売ってると思いますよ」

「え?そうなんですか?」

「はい!美味しいですからね!」

モンスターって食料になってるのか。

「あらら!ハンバーガーに是非取り入れてみます!教えてくれて感謝です!」

「お!取り入れてくれるの?」

「美味しそうなんで!取り入れますよ!」

  

ラメジフの肉の筋を良く切ってパンに挟んだ。ジューシーでめちゃ美味い!


ラーバーガーにしようか…ラメジフバーガーにしようか!

「ラメジフバーガーはかっこいいですがラーバーガーの方がいいですよ!モンスターの名前が入ってるなんて!」トゥーテがそういう。

「ラーバーガーもちょっとなぁ!」とイノンが

「じゃあラメジバーガーとか?」

「それがいいかなぁ!」とイノンが賛成する。

ということで『ラメジバーガー』として売ることになった。名前が気に食わなかったら後で変えればいいだろう。



「いらっっしゃいませー」アッ

受付のプンスカしてた子だ。

「すっごい人気だねー」

「まぁちょっと工夫しましたから!」

「なるほどなるほどこれがバーガーですか!」

「どれにしますか?」

「じゃあ全種類ください!」

えっ?とお腹のほうを見る。

「やだなー!ギルドの人と食べるんですよ」

「そいうことでしたか!しかし4つも持てないでしょう」そう皿の上に乗ってるので持ち運びに難があるのだ。

「持ち運んであげますよ」

「え?ホント?有難う!」

歩いてる途中に

「いやぁ有難う」

「いえいえ!」

「今度から大きめな皿もって行きますよ」と受付のねーちゃんが

「なるほど!その手がありましたね!それにしてもここめっちゃ人多いですね!」

「王国だからね!あとこれ何ですか?」道が光ってるのを指差しながら

「自分のスキルですよ」

「おースキルもちなの?」



王国の入り口からギルドまでの道を光の道でつないでくれと頼まれ繋いだ。

ついでにギルドからお店までも繋いだのだが。

そのおかげか猫をなでていた受付のねえちゃんも来てくれた。

























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