第5話 光の道
ジーっと辺りを見回すがモンスターは居ない。
軽鎧を着、盾を持った兄さんが上ってくる。
「よぉ!塀の中見るの初めてかい?」
「まぁな!」
「ここ上るなら気をつけたほうがいいぜ!」
「どうして?」
「たまたまゴブリンでも居たら飛び道具らしきものを使ってくるからな」
「あーゴブリンか!ゴブリンって道具使えるのか?」
「ゴブリンってもいろいろ居るからな使えるやつらも居る 使うのは大体人間が落とした武器さ」
「賢いんだな」
「ああモンスターは塀まで来るのは稀だぜ!塀に近づいても俺達に攻撃されるだけだしな!」
「そいやハーザスさんが言っていたな…モンスターに試したいことが在るんだが森に入って近づくのはやっぱり危険か?」
「危険だな!武器も防具もないんじゃな!どんなモンスターがいきなり出てくるか分からないし」
「やっぱりなぁ」
森を見つめたり町を回ったりしているとハーザスさんが一仕事おわったらしく
「お客さん!そろそろ帰りますよ?」と声かけてきた
「はいよ~!」
馬車に戻るとハーザスが「お客さん用事済んだんです?」と聞いてきた
「やっぱりモンスターは危険だからって止められたよ!」
てかモンスター目当てだって知らなかったんだっけ?
「モンスターの毛皮ならそこにありますよ!」
「まじか」
見てみるとイノシシの紫がかっててる感じのでかい毛皮を見ることができた。
横になりながら通歩スキルよ次はすぐに役立つスキルを覚えてくれよ!と願うのだった。
町に着きラウドの家に帰ると3人とも出迎えてくれた。
「おうコウジ!収穫あったか?」
「コウジ君おかえり~」「こうじ~おかえり~」
「ただいま!」
「収穫はなかったな~!しかしあの塀の長さとんでもないですね!」
「だろう?あんなものあったらモンスターは来れない」
横でアルカが机をパンと叩く音が聞こえた「でもアルカはこれるよ!がぉぉおおーー!」
「はは!かわいいもんすたーだなぁ」とラウドはアルカを抱き上げる
そんなこんな話をしてるとアウールが食事を持ってきた。
コーンスープにサラダにから揚げにパンだ。中々豪勢だコーンスープってこの世界にもあったんだな!ここの食器は木製である!
ラウドはパンの最後の一口をコーンスープにつけて食べていたこの世界でもそいうことするんだな!
その次の日屋台を手伝ってる時に小路は新たなスキルを手に入れた。
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通歩スキルが Lv3になった事により
光の道を取得しました。
≪光の道≫ 緑道の光がほかの人にも見えるが歩いたときの光の玉は見えない
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おおすげえ見えるようになるのか…なら…光の道を作ってここにお客さんいっぱい来るようにしてみるか?
小路は物は試しと町の入り口から
すると光の線が気になった皆がなんだなんだ?と町の入り口やラウドさんの屋台の前に人が集まりだした。
「あの光ってコウジだろ?」とあっさりラウドさんに見抜かれかけ。
「ああ!俺のスキルだよ」とあっさり肯定した。
「お前スキル持ちか…久しぶりに見た…道理でな…」となんか思い出してたみたいだった。
「てか…あの光の道のスキルよ商売人向きじゃねえか?こんなに人集めれるなんて」カラアゲ…アゲアゲ
「そう言われればそうですね…!でも木の棒で地面に書いた線でも同じ事できるんじゃ?」
「それもそうだな…いやいや光の道じゃ全然ちげーって」
光の道はそこそこ光ってるのでその日の夜は人が「きれいね」って見に来てた。
自分を含めラウドさん一家もである。
「うそぉーこれコウジがひからせたの?」なんだかんだアルカにもばれてしまい
「そーだよ!」
「すごいわね!コウジくん!」
「いやいや!」
ラウドさんは店の前にも何人か集まってたので店の方ちょっとちらちら見てた。
「ねぇコウジーひからせてみて?」
「いや今は無理だよ!…昼ならいいよ」
「え?どうして今は無理なの?」とアウールさんも聞いてくる
夜だと誰が光らせたか分かりやすくてこいうスキル持ちだというのを何となくバラしたくないと説明すると
「じゃあ家の中ならいい?家の中真っ暗にして」とアーウルさんが言ってきた。
「それならいいですよ!」
「じゃあひからせて!!」とアルカがコウジの手を引っ張って走り出す。
「まぁアルカったら!」っと笑いながらみんな家に。
屋台の前の緑道を消し、ちょっと回復した魔力で家の地面を光らせると
皆に「やべぇな!!」と驚かれ、光ってる床を見てやっぱ天井にしておくんだったと思った小路だった。
「やっぱり天井にした方がよかったですかね」と言ったら「おう!毎晩やってくれ」とラウドに切にお願いされた。
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