第14話 夢の共有

目を覚ますと私は生まれ育ったあの家にいた。

うーん、と思い切り伸びをして、私は上体を起こす。

左手に違和感を感じてそちらを見ると、そこにはカナデがいた。私はカナデと手を繋いで眠っていた。

天使のようなその寝顔に、思わず笑みが零れる。

カナデはパチリと目を開けて笑った。

「おかえり、お姉ちゃん」

その顔はパパに似てきたと思う。

「ただいま」

私はカナデを抱きしめた。

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溶けて消えて愛される前に nell_ @nell_

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