第2話 八田唯香と言う女について

前回のあらすじ 会社にこき使われ続けてぽっくりと逝ってしまった俺!神様にお情けでなんと大好きなギャルゲーの主人公に転生することなった!俺は見れなかった大好きなあの子とのエンドを見るために…やってやらぁ!


えーと…とりあえず現状の確認するか…

まず今日は2015年の4月20日の月曜日…ストーリーでは確かここは入学式だな…ここで幼馴染との初登場シーンだ。

ってか待て待て地味に俺学校とかめちゃめちゃ久しぶりなんだが?

やばくね?会社では友達もクソもなかったぞマジでもうあれだぞ某サッカー漫画のキャ◯テン翼の名言みたいなもんよ、「キーボードは友達!」みたいな感じだったからな…やば…人と話すの想像したら吐き気してくるわ

いやいやちょっと待て待て、ここはギャルゲーの世界線だ

親友以外の友達なんていなかったじゃねぇか!

あれ?待てよ、親友キャラの出会いっていつだ?最初から友達じゃなかったよな?高校からだったよな確か!やばいやばい!ここで親友キャラと仲良くならなきゃもうその時点でストーリーがかわっちまう!

あいつの名前は伊山 薫 クラスまでは覚えてねぇがなんとかしなky

「お兄ちゃん!いつまで準備してるの!先行ってるからね!」

「あ、すまん!」

とりあえず急ぐか!

「ゆー君まだ準備してるの?」

おいおいこの声はまさか

「唯香か?」

「そーだよメール送っても見られず5分くらい外で待たされた唯香だよ」

「うぐっ、すまん!今行く!」

そっかぁ〜スマホとかないもんなぁ通知とか音違うから気づかなかったな

「早く行くよ、結構時間ギリギリだし」

「ごめんってば!早い!歩くの早いって!」

はっや!バスケ部歩くの早い!

「ちょっとゆっくり、いこ、はぁはぁ」

「疲れすぎでしょ、まさかゆー君ずっとこの春休みずっとゲームしてた?高校の入学手続きしたときに渡された課題やってる?今日提出だよ?」

「え、そんなんあったっけ?忘れて来たかも」

「もう学校着くし無理だね、入学初日で忘れ物とはあかんですなぁ」

「マジかぁ、やらかしたなぁマジで」

ふう…

はぁ…

これキッツ!!!

あっちは12年くらいの仲だろうけど俺からしたら初対面つーかゲームの中にいた人と話してる気分だからなぁ距離感遠すぎたら変に見えるし、でもテンションが変すぎるとストーリーが変わっちまうからな〜

唯一の救いっつったら主人公も俺みたいなインキャってとこくらいだからなぁ

「着いたね!ちょっと緊張して来たかも」

「俺もだ、緊張で汗が止まらない」

「絶対関係ないじゃん、もー運動全然しないからだよ」

「それはそうだが俺はゲームっていう脳と指の運動で忙しいんだ」

「まーたそんなこと言って、クラス見にいくよ!」

そうだ!クラス分けがあるじゃねぇか!確か薫 唯香 波奈はおんなじクラスのはずだがどうだ…?

「おー!一緒のクラスだよゆー君!これでまたノート写させてもらえる!」

「お前喜ぶとこ他にあったろ!」

よし、唯香はオッケーとそして薫は…居る!波奈も…居る!今のところはあんまり変わってないってことだよな…この調子でいけばいいが問題は薫なんだよなぁ

とりあえずクラス行くかぁ…



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負けヒロインの君とのルート√ ローレン @loren19ss

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