ヨモツイクサ
再び場所は戻って
とりあえず魔術要素が強いので専門家の違法・・・魔法少じ・・・
魔法使いの芹沢綾さんにも来てもらった。
「さっきから頭でなんか幻聴みたいなのがするんですけど」
「たぶん、さっき取り込んだって言う霊核の持ち主さんのメッセージだろ」
結の頭をグラグラ回してスイカの中身を確かめる様に
トントンと叩いて確かめてみる綾。
働きすぎる黄泉還り人間の頭だから悪魔の様に木魚の音はしないのだな・・・
「いや、我はヨモツイクサとか何とかいってるんですが」
「黄泉の国の兵隊の事だな・・・ってヨモツイクサだとォ!?」
「知ってるんですか?なんか見覚えのある風景もチラホラ」
「そりゃ、一回死んで黄泉の国に行ってるからね結ちゃんは・・・」
ここからは芥子河原の1分じゃ分からない世界観講座だぜ☆
奴らは日本神話に出てくる「原初の戦鬼」。
ヴィンテージものの鬼の霊核だったとなると色々と感慨深いものがあるぜ。
俺様は無駄に10万年以上生きているが魔界の1年が地上で言う1分で過ぎるぐらい
公転周期早いなんとかの渦に巻き込まれたり天界と仁義なき戦いをしてから
ちょっと宇宙に行きたくなったりカニ漁に行ったりしてる間に費やしたので
その間に色んな神と悪魔の抗争が行われてたワケだが
こういった出自から因縁を遡ると敵が誰か分かるって寸法よ。
するとデビリン♪とデビルスマホに詠泉坂さんから着信。
ふむふむ。現場で張り込もうとしてたら一戦交えたと・・・
ヨミサカクリーナーズは隠密部隊故に長居はさせられぬ。
異空間で戦闘してたから処したモンスター達も銃撃戦の
銃刀法違反の疑いは逃げればどうにか避けられる。
ここであんまり使えない監視者へのテレフォンを行使する事に。
「ヨモツイクサの霊核を狙う神様が居るっぽいです」
なんか監視者さんと話してる時の俺って口調が定まらんな。
「そこまで調べたなら教えてあげよう。イザナギの仕業だ。」
全部監視者とお話すれば解決じゃねーの?と思うかも知れないが
異界との電話料金は高いから通話1分につき10万円ぐらい請求されるし
全身の血の3割分の魔力まで吸われるから俺は結構危険がヤバい。
この呪いのテレフォン、本当にヤバい時じゃないと利用できないカードなのだ・・・
同業者の悪魔探偵はイザナギを倒す最終兵器として
ヨモツイクサの霊核を手に入れた矢先に手に掛けられたのか。
神様って結局正体不明な癖に有難い存在として受け入れられ
みんな良い事がある度に神なんとかって連呼するから
神の価格はもはやハイパーインフレしてるんだぜ。
人類よ。神のバーゲンセールに気を付けろ!
すると事務所の明かりが点滅を繰り返す。
「あれ?」
「おい悪魔ちゃんこれって」
「・・・アカンやつだ」
既にヨモツイクサの霊核を探りにイザナギ様とやらが現れた様だぜ。
「
すると「ガガガガガ!」と脳に悪いノイズが耳を劈く。
これはイザナギの出そうとしている空間との摩擦抵抗だった。
この時空展開次第でどちらが優位になるかが決まる。
「んだぁらぁぁぁ!!!」
イザナギの障壁をリュウノアギトの鉄拳で殴りつける結。
しかし、まだヨモツイクサの力が安定していない状況では壁を破れず
一気に三人はイザナギ時空へと押し込まれた。
神の癖にもはや魔界とも趣が違うホラー空間で突然のバトルながらも
結と悟と綾は戦いに挑むのであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます