第17章:デビルインターバル
掃除屋:ヨミサカクリーナーズ
かつて製薬会社のバックアップの元で魔法少女達が活動してた頃
証拠隠滅や情報収集のプロフェッショナルとして集められた精鋭
ヨミサカクリーナーズはとある事件を経て解散し
かつて戦っていた
一線を退き、統括していた組織も活動を停止していた。
しかし、政府筋の機関が魔界からのテクノロジーの監視や
一般的な
かつての超級悪魔降臨が起こった
30年以上の時を経て真実に辿り着く為に強くなるしかなかった男の元で
ヨミサカクリーナーズを再編成。事象管理の組織として活動を再開していた。
「え、普通に家帰っても良いんですか?」
てっきりこのまま取り調べみたいなのを受けて拘束されるとばかり思っていた
オルタギア「
「悪さする子じゃないって分かってるし。キミの身体には興味あるんだけどねぇ」
荒事も含む掃除屋に欠かせない「お医者さん」こと
はシャツから胸がはだける様な薄着の上に白衣を着た28歳の先生だ。
以前の組織が機能してた頃は
彼女らのバックアップに回ってきたが、回復魔法等が専門で
多くの修羅場・・・多くの魔法少女の死を観て来た為、
笑顔を浮かべていても目が笑っていない。
「データは・・・まぁ肉体強化型で脅威としては・・・並盛りってトコ?」
「並盛り・・・」
「だってさっきの戦闘の怪我も無くなってるでしょ?
自分に作用するだけって程度なら他の人に影響無いから。」
「はぁ・・・」
椅子に座って脚を組み脱ぎかけのパンプスの足をパタパタと退屈そうに屈伸させ
レントゲンめいた画像から何点か印が付いてるが何の問題も無いらしい。
「ただ、今は何かのお仕事やってるの?家は?」
「研究所から逃げて来たって言ったらモンスターみたいですけど・・・
お金なくて家引き払ってるんでぶっちゃけ身寄り無い状態ですね。」
「それじゃ、
そこで寝泊まりしてきなよ?これから戦うならの話だけど」
闇の実験が行われていた場所から生き残ってこうなったのには
何か意味があるんだろうか?と自問自答する毎日だった。
適合者だからって前の戦いみたいに上には上が居る・・・
逃げたいけど逃げてはいけない。そんな使命感みたいなモノが
彼に芽生えつつあった。
「俺、戦います!強くなりたいです!」
「あら、良い顔ね。だけど・・・」
ふと、医務室の出口を見やる摩耶。
誰かが居る音がする・・・
「痛ッ!前野、押すなし!」
「あっ・・・どうもー」
ドアから覗き込んでたのは
「何やってんですかお二人は・・・」
「イヤー、何か良い雰囲気になって摩耶センセーの保健体育みたいなのを・・・ね?
」
「ホンッと、馬鹿!こんなオジサン達ばっかりだから、まぁ気楽にやってよ。
で、二人は報告書の作成終わってんの?また
「うーっす。」
「まぁ、
うちら農業やって無いけど」
謎の組織であるヨミサカクリーナーズは案外緩く運営されてる様だった。
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