悪魔のテリトリー
現実世界は3次元と言われるが、本当にそうであったなら
これから何が起こるか分かり切ってるのではないか?
もっと多元的で複雑だと悪魔は考えたりする・・・
悪魔の設問その1。
人1人に応じてやらなければならない事は決まっているかもしれない。
今しか生きられないのに、何手も先、それは空気を読んだり
次の手段を考えたりと選択肢の手札をしこたま増やそうとする・・・
だけど備えた手札はやがて嵩張って重荷になる。
大体は無駄なカードだったりするのだ。
こんな駆け引きのカードゲームは虚しく無いのだろうか?
悪魔の設問その2。
スーパーパワーを持ったとして、凄いスペクタクルが存在したとしても
行い次第では地獄へまっしぐら。己の備える力に意味があると信じたいけど
使い道を間違えたら単なる暴力なのだ。
悪魔の結論だぜ。
だが、悪魔だらけの運動会がたまに行われる中で
人類サイドにテクノロジーがもたらされる。
例えば魔法少女たちが騙されて違法少女になってしまった様に
こういった技術革新が起こる時期には必ず争いは発生するのだな・・・
「オルタギアってその人の適正に合わせた能力が手に入るんですよね?」
今日も今日とて悪魔探偵の結ちゃんは冴えてるぜ!
問題はと言うと、渡されたオルタギアにすんなり適応した
超級悪魔の器である涼くんの事だ。
まだ人間のガワを被っているが、頭の回転は人間離れしてきている。
昭和の代から最新科学で時間を止められたそれを取り戻す様に・・・
「ギアを起動させれば基礎身体能力が上がるし変身ヒーローみたいになれる。
それに悪魔のデビルスキルに近いアビリティが乗っかるんだと思うぞ」
建設的なやりとりだが、綾さんに遮られる。
「んで、涼くんはアレ、何やってんだ?」
「アビリティの検索中だ。」
バイクのヘルメットを魔改造して脳内の電気信号を辿ると言った
ご都合主義のヘッドギアデバイスを開発しておいたが
ようやく役に立ちそうだぜ!決して電気椅子の刑では無い。いいね?
「従来通り、感覚を鋭敏化させるスキルが伸びていくようだが・・・
これを極める事は知りたくない事も知る事になるかも知れないぞ?」
「知らなきゃなりませんから、僕は特に。」
ヘッドギアを外した涼は青い顔からうっすら冷や汗を流していた
とにかく、彼のパワーを使えば例の事件のオルタギアの持ち主さんとご対面。
鬼が出るか蛇が出るか・・・どっちにしても世の中輪廻のウロボロス。
「だけど、能力つっても射程距離みたいなのあるだろ?
こういう時は
綾さんったらナイスアンサー。さすが場数を踏んでる剣士は違うぜ!
「それは
アイツが
その頃、
「気持ちよい!もっと輝けぇえい!Hoooo!整う!整う!」
「雷の悪魔とは聞いていたが、どんだけ溜まってたんだコイツ・・・」
職員も戸惑うほどの魔力が電力として変換される。
サウナ感覚で悪魔のコミュニティ基地に電力を供給し
文字通り痺れる刺激に溺れる戦闘悪魔。
闘争以外で全力を発揮できる発電室は
フラストレーションが溜まる事がある彼にとってある意味オアシスなのであった。
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